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BATTLE OF THE YEAR 2016 INTERNATIONAL 2vs2 B-GIRL BATTLEに於いて3バトル全てで「3-0」のスコアで完全勝利。日本代表8連覇を達成した21歳と17歳の姉妹チーム”AYU & AMI”にインタビュー。

写真 左AYU(Brand Steps)、右AMI(Good Foot Crew)


優勝おめでとうございます。1日開けて少し落ち着いたと思いますが今の気持ちを教えてください。

AMI
嬉しいのもそうなんですけど、なんかほホッとしたというのが大きいですね。なるべく連覇は意識しないようにと思っていて、自分たちが勝ちたいから勝とうという気持ちを持ってたんですが・・・

AYU
やっぱり途切れさせたくないという気持ちはあったし、先輩達も気にせずに、自分たちのダンスをしてそれが結果につながればいいと言ってくれてたんですけど、やっぱりずっと心の隅にあったので、勝った瞬間「良かったー!」って。嬉しさと同じくらい良かったなという気持ちがありました。

決勝を終えて発表前に勝ったという自信はありましたか?
AYU
はい、いけたかなとは思ってました。

では一回戦目から振り返ってください。一回戦はギリシャのMira & Tsuでしたね。

AMI
一発目から相手がどうとか考えずに自分たちのベストを出して会場を味方につけようと思っていて、一発目からドーンと自分たちの気持ちが出せたから、モチベーションも上がってそのままいけたなというのはありました。段々ではなくドカーンといけたのがよかったです。

AYU
一番最初が一番緊張してるし、体も硬いかなと思ったので、ベストムーブを出したりとか、ルーティーンも自分たちの強い部分と思ってたので相手がしてこなくても絶対にしていこうと作戦は練っていました。

その効果はバッチリ出てましたね。会場のお客さんを虜にして味方につけてましたからね。2人のヨーロッパでの知名度は低いので、「この子達は何者?」というざわつきは凄かったですよ。それとバトル前のサイファーにも結構出てましたね。

AYU
緊張してしまって固まったらいけないので動かなきゃと思って出ました。でもサイファーでは日本よりも反応がよかったので自信になりました。知られていない分よかったのかなと思います。

AMI
バトルもサイファーも含めてすごく踊りやすかったです。お客さんも「ウェーイ」みたいに感じで盛り上がってくれるし、誰に対しても凄く反応がいいのですごく乗りやすかったです。

二回戦のPaulina(ポーランド)&Mess(ロシア)はどうでした?予想ではここが一番強いと言われてましたが。

AYU
そうですね。決勝までを考えないでここで全てを出し切ってもいいかな、という気持ちでやっていました。そういうことを考えると気持ちで出し惜しみみたいに出ちゃうのでなるべく全部を出していこうとAMIと話しました。

AMIちゃんのエルボーエアーで会場は騒然となってましたね。終了後は勝った自信はありましたか?

AMI
ちょっと不安はありました。自分たちを出し切ったという自信はあったんですけど、外国人って余裕感をすごい感じるんですよね。日本人にはない雰囲気をもっているじゃないですか。だからこのバトルが一番ハンズアップの時ドキドキしました。

決勝はフランスのAkness & KAMIでしたがどうでしたか?

AYU
そのままの空気でラストまで持っていきたいなと思ったのと、直前に6ムーブから4ムーブに変わったのでその中で見せきらないといけないので少し焦ったんですけど、やりたいことをやって後悔しないようにしようと思ったので4ムーブ中、3ムーブにルーティーンを入れて「やりすぎかな?」とは思ったんですけど、やらないで後悔するよりは自分たちの持ってるものをあの場で全部出したいなと思ってやりました。

優勝が決定した瞬間の気持ちを教えてください。

AMI
やったー、というよりも今まで長い間ずっと詰めて練習していたから現実味が無かったというか「あっ勝ったんだ」というか・・・「終わったんだな」という気持ちが強かったです。逆にホテルに帰ってからの方がテンションがあがりました!

AYU
あの瞬間は夢のようでしたね。それを目標にずっとやってきたんですけどその場に立ってみると現実味が無かったです。

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今回のバトルを通して「あっ、このBgirlやばい」と思った人はいますか?

AMI
二回戦で戦ったポーランドの「Mess」ですね。バトル中もなんですがサイファーやってる時にいろいろ試してたんですね。その時に動画とかでも見てたけどやっぱりうまいなと思いました。

日本大会から5ヶ月の間に凄くレベルアップしてましたがかなり練習はしましたか?

AMI
かなりしました。人生で一番練習しました。時間ももちろんなんですけど内容もその時間内にグッと詰めてやった感じです。

AYU
しっかりした目標があったのでそれに向けてだけ練習に取り組めたから集中して練習できましたね。

どれくらいの頻度で練習してたのですか?

AMI
ほぼ毎日ですね。休みの日で長くできる時は半日練習場所にいてのんびり新しいことを考えたり、動画を見たりしながらやってましたし、時間の無い時は3時間の間に詰めて、通してという感じですね。

AYU
姉妹だからすごい時間も合わせやすいし、親が練習場に連れて行ってくれたりするのでそういう面ではすごい練習をしやすかったかなと思ってます。

姉妹ならではのメリットや練習方法などがあれは教えてください。

AMI
一緒にいる時間が長いからか「ここで絶対あわせようね」とか言わなくてもルーティーンをあわせた後の決めるところとか立つところとかが自然とあったりします。そこは他のチームに負けないなという自信になってます。あとは気にせずに言いたいことをずけずけと言える(笑)。

家でもずっと一緒という部分で窮屈な部分はないのですか?

AYU
無いですね。もともと仲いいですから。

家で急に練習したりとかそういうことももちろんありますよね?

AYU
あります。ご飯食べながら新しい情報が出てくると話しが盛り上がったり、動画観始めたりですね。

2015の日本大会に初めて出て、決勝で負けて、翌年でのリベンジでしたがその時も相当練習はしましたか?

AMI
あの時は負けた時に、全部出し切ったからいいかと部分もあったんですけど、振り返ると「ここ詰められたよね」と思う部分が結構あったんでそれが次では絶対無いようにと思って挑んだんです。

AYU
やっばり一回挑戦することによって反省する部分が多くて、こういう風に相手が来たらもっとこういう風に返せてたらあのラウンドは取れたんじゃないかなとか、こうやってたら勝てたでしょ、という反省を凄い出来たので次の年に活かせました。

誰かにアドバイスをもらったり、練習を見てもらったりはしましたか?

AYU
殆どは自分たちでルーティーンをちょっと変えたりとか、お互いに見たりしていました。

AMI
あとは練習場所の人にバトルしてもらったりとか、カツさんにルーティーンを見てもらったりとか、あとは外国のBgirlの事が全く解らなかったので、ナルミさん、アユミさんやアヤネちゃんのように外国の人と知り合いの多い人にどこが強いかとか、どんなムーブをするかとかを教えてもらったりしました。

今優勝してホッとしてると思うけど次の目標はありますか?

AYU
うーん、本当にここにかけてきたので今は無いですけど、でもここからがスタートだなと思っていて、ここから進化していかないと自分が止まっちゃうと思うので頑張ります。

AMI
今回のバトルに向けての練習は今出来ることの質をひたすら上げよう、絶対ミスらないように完璧にカッコよくまとめるようにしようという練習をしていて、それは自分の成長にも繋がったしいいことだと思うんですけど、その反面新しいパワーをやりたいけどこっちを優先しなきゃというのがあったので、そういう面ではやってみたいと思ってる技もあるので今度は質上げというよりも拡げる方の練習をしたいなと思ってます。

ウインドミルがやりたくて始めたのでパワームーブをもっと伸ばしていきたいと思ってるのですか?

AMI
パワームーブばかりでパワームーバーになっちゃうんじゃなくて、カッコイイと言われるBgirlでありたいなと思ってるので、キッカケはウインドミルだったけどやってみて思ったのはトップロックとかフットワークとかカッコいいなと思ったので、なんでも混ぜられるようになりたいですね。でもパワームーブができるのは自信になると思います。このパワーが出来るから最後は大丈夫だと思えることもあるし、だから今はいろんな新しいことをどんどん練習して自分を拡げたいと思っています。


話しは少し変わりますがダンスを始めたキッカケを教えて下さい。

AYU
最初は小学一年生くらいからHIP HOPダンスや他のジャンルもやってたんです。ブレイクダンスはAMIが先に始めてその影響でレッスンを見に行ったらカツ(KATSU1)さんがいて、ブレイクダンスをしたいというよりもカツさんが面白かったので自分もやってみたいな、というのがキッカケですね。それが高校くらいなので5、6年やってます。

AMI
私は小5の夏から始めたので7年目ですね。まずAYUの影響でHIP HOPを始めました。AYUの方がHIP HOPをちゃんとやっていて私は週一回位行ってる程度でした。HIP HOPはパワームーブも無いので自分が成長していくのが実感出来なくて、結構ダラダラと取り組んでしまっていて、その時に家の近所のスタジオでブレイクを始めた時にウインドミルを凄くやりたいと思ったんですが、そこで出来るようにならなくて他のスタジオに行ってみようと思って探した時にたまたま紹介してもらったのがカツさんでした。最初人見知りをしてたんですけど、カツさんがグイグイ来てくれてとにかく面白かったんです。それでカツさんの教えているところにずっとついて行ってました。でもカツさんがオーストラリアに行くというのがキッカケで、ヤバイと思って。それから溝の口にも行き始めて、ママも色んなところに連れていってくれて引っ張ってくれたんですよ。カツさんがいなくなってから「Good Foot Crew」にも入ったし、自分でも感じるくらい進化の時だったなと思います。カツさんが帰ってきた時に「成長したな」と思わせようと思って凄い練習もしました。


それぞれが感じるブレイクダンスの魅力を終えてください。

AYU
私はパワームーブは苦手で練習してもすぐには出来るようにならないし、本番では出せないけど、パワームーブで凄い事ができる人に勝てたりするし、自分の好きなフットワークで勝てた時は凄い嬉しいし、逆に自分のいいフットワークが出来ても、負けちゃったりするし、時と場合によって違う結果が出たりとか、ジャッジが変わったら結果も変わるし、ブレイクダンスの中にもいろんなダンスがあって、だから自分の好きなダンスを貫いていけるというのが魅力だと思います。

AMI
AYUと同じ意見もありますが、単純にずっとブレイクダンスをやってきてカッコいいなと思います。バトルというか戦ってる感があるのも好きですし、ルーティーンで他のジャンルには無い組み技があったりとか他のダンスには無いよさがあると思います。それと他のジャンルでも同じだと思いますが凄くいろんな人と知り合えるというのがありますね。ダンスに関わってなかったらこんな年上の人と関わってないだろうなとか、一杯男の人がいる中で一人でいたりとかもありますし、でもその場所で気を使うとかではなくて普通に楽しいし、こんなに海外に行く事も無かったし、ヨーロッパなんて来れなかったと思うし、でもそういうのがキッカケで英語頑張りたいと思うようになったし、そういういろんな人と関わって、自分の中のものがいろいろ変わっていってるのが楽しいのでダンスをずっと続けていきたいなと思います。

では最後に応援してくれた人にメッセージを

AYU
ありがとうございました。自分たちの力だけでは優勝出来なかったというのは当たり前なんですけど、練習に付き合ってくれたお母さんもそうですし、AYUとAMIでは別のチームもあって別の練習場所もあるんですけどその人たちも一緒に練習してくれたり、アドバイスをしてくれたり、こうやって世界で戦えたのはやっぱりそういうチームがあってのことなので凄く感謝しています。カツさんもみてくれたり感謝しかないですね。

AMI
メンタル面もそうですね。私は本当にメンタルが弱くて胃炎になったりしたけど、そういう時にみんなが大丈夫だよって言ってくれたりとか、日本予選で戦ったBgirlの人達もこの前のバトルであった時に「絶対二人ならいけるから。こっちが自信もってるから」みたいに励ましてくれたりしてモチベーション上げてくれたりしたのも力になってると思います。本当にありがとうございました。

インタビュアー: MACHINE

 

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