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FREE PAPER

DANCE DELIGHT MAGAZINE【FREE PAPER】毎月1回発行


201603DANCE DELIGHT MAGAZINE廃刊のご挨拶

1994年4月号のデモ版発行から丸22年、「ダンスディライトマガジン」をご愛読頂き誠にありがとうございました。
当時のダンスシーンは、今考えるとシーンと呼べる程でも無い位小さなものでした。テレビや雑誌がメディアの中心で、インターネット等は存在しない時代。ダンサーがたまに雑誌に小さく取り上げられるだけで、ダンサーの間では大騒ぎになるような時代。
1992年にイベント「OSAKA DANCE DELIGHT」をスタートさせましたが、まだストリートダンスは時代にフィットしていなくて、不良が踊るダンスというのが一般の認知、というかストリートダンスの存在は一般的にはほぼ知られていない、という状況でした。

『なんとかもっとより多くの人にこの素晴らしいストリートダンスカルチャーを知ってもらいたい。ダンサーのカッコ良さを知ってもらいたい。』という情熱だけでデザインや文章や写真や編集や出版の知識等まるで無かったのにガムシャラに創り上げた「ダンスディライトマガジンデモ版」。たった8ページでしたがあまりにも大変な作業でもう作れないなと思ったのに、「こんなの待ってました」、「次の号期待しています」、「絶対続けて下さい」という声に踊らされ、いつの間にかライフワークとなっていました。
もちろんページ数も増えて行き、制作はより大変になっていきましたが、版を重ねる毎に反響も大きくなり、全国からの問い合わせ、取り扱い希望も増えて行き、いつしか「ダンサーのバイヴル」と言われる迄になったのです。
もちろんつらいだけでは無く、インタビューや取材を通して全世界のダンサーと繋がることが出来たのが僕にとっての最大の「宝物」です。本当に沢山のダンサーと本誌を通じて交流する事が出来、色んな経験をさせて頂きました。バックナンバーを見返すと思い出が溢れかえります。またダンスのフリーペーパー作りを志す人も沢山現れれました。そういう意味ではダンスシーンに大きく貢献出来たのでは無いかと自負しています。

今回、廃刊を決めたのはやはり時代の流れです。インターネット全盛の時代、一般の商業誌やフリーペーパーも次々と休刊していく中で本誌も役目を終えたのでは無いかと数年前から感じていました。しかし、自分の魂のような存在なので中々踏み切る事が出来ませんでしたが、丁度丸22年という節目ということもあり、終了を決意しました。
しかし、これは新たなスタートを切るための始まりだと思っています。22年前からは想像も出来ない程大きく育ったダンスシーンを更にサポートするために、また新たな形で邁進していきます。それが今迄支えて下さった皆様への恩返しです。

ご愛読頂いた全国の皆様、誌面に登場して頂いた全ダンサー、ダンスファンの皆様、そしてデザイナー、カメラマン、ライター、スタッフ、その他ご協力、応援を頂いた皆様に心から御礼申し上げます。

最後にもう一度、本当にありがとうございました。

平成28年2月5日
『ダンスディライトマガジン』編集長
原田充啓a.k.aマシーン原田
  
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