DANCE DELIGHT オフィシャルサイト!

2016年7月15日(金)@JANUS

WINNER

143名がエントリー!
新バトルシステムが導入された
“Hook up!! HIP HOP”
優勝はレペゼン愛媛
“MAHINA”

Print

6月の「スペシャル」も終わり、7月から2016年の「Hook up!!シリーズ」も後半戦を迎えた訳だが、なんとこの7月から長年変わることのなかったバトルシステムを新たなシステムへとバージョンアップを実施。まず、一次予選は、出場者を16ブロックに分け、2サークル同時進行で行い、1ブロックから必ず2人が勝ち上がる事となりました(従来は1ブロックから1人)つまり、一次予選を勝ち上がるのは32人となります。そして次は二次予選。32人を4つのブロックに分け(1ブロックにつき8人)、各ブロックから2人、合計8人が勝ち上がりとなります。その勝ち上がった8人によりトーナメントが行われ、準々決勝、準決勝、決勝を行って優勝を決めるという流れになりました。この変更により、一つ結果を残せる人が32人と倍増したことが最も大きい変化と言えるでしょう。
そんな新ルールで行われたヒップホップバトルに143人がエントリー。同日に幾つかイベントが被っていた事もあり、いつもよりも少なめの人数ながら、若手を中心に実力派ダンサーが数多く集結。DJはTOGACEEとCOSSIが担当しバトルをサポート。始まった一次予選は、次に上がるチャンスが倍に増えた事もあり、初ピックアップとなる若手も多く見られた。二次予選はピックアップされた者のみによる各サークル8人ずつのブロックから2人がピックアップされる訳だが、このサークルが非常にハイレベル。全員が一定以上のレベルのダンサーなだけに、高次元な駆け引きや、ここ一番という気迫と集中力を感じさせるダンスが続出。この二次予選、今後Hook up!!のピークタイムの一つとなると予感させるような盛り上がりを見せた。
二次予選の次は選ばれた8人によるトーナメントとなる。やはり予選を勝ち抜いたダンサーは高い経験値を有するバトルシーンでもお馴染みのメンツばかり。タイプの違うダンサー同士、所謂「スタイルウォーズ」状態のバトルも多く、難しい審査が続いた。
準決勝第一バトルは「AYUMI」vs 「MAHINA」の女性ダンサー同士の対決。深くナチュラルなリズム表現で絶妙なグルーヴを体現する「MAHINA」に対し、男性レベルのストッピングやキレとパワーのあるアイソレーションを活かしたパワフルなダンスで対抗す「AYUMI」。ハイレベルなスタイルウォーズは僅差で「MAHINA」が勝利。準決勝第二バトルは「Akinobu」vs「RICO」の対決。リラックス状態をキープしながら非常に繊細に展開するナチュラルグルーヴを見せる「Akinobu」に対し、アッパーなリズムキープの中でパワフルさと女性らしさを表現していく「RICO」。結果は微差ながら「Akinobu」が勝利。
いよいよ決勝戦「Akinobu」vs「MAHINA」の対決。グルーヴの精密な変化をつぶさに表現する「Akinobu」と、グルーヴをリズムのフローという形で表現する「MAHINA」の対決。高次元なグルーヴ表現対決は「MAHINA」に軍配が上がり、上位常連である彼女にとって初のHook up!!優勝を獲得した。

1

2

4-1
4-2

▼BEST8
GON(大阪)
YO-SUKE(京都)
Ayah(滋賀)
Chika-J(奈良)

▼BEST32
Camon!(神奈川)
Junya(大阪)
スーパーYUKA(岐阜)
Yu(香川)
DragonDonuts(京都)
ZANJI(和歌山)
MAOO(奈良)
tomoyo(兵庫)
KASUMI(大阪)
縄城良平(大阪)
CHIKADEBOC(大阪)
ケンシロウ(熊本)
EI(大阪)
HITOSHI(香川)
KAZUfreak(愛知)
YUKIHIROBS(滋賀)
SHO-TA(大阪)
PEPE(USA)
MIKA(京都)
SUSUMU(愛知)
ゾイ(スペイン)
たくや(大阪)
よしまてぃ(愛知)
KAZUKIYO a.k.a ミッチェル(大阪)


JUDGE
ATSUKI
一次予選から2人選ばれるという事で、気持ち的にゆとりが出来て、幾分伸び伸びと踊れていたように思います。二次予選は見応えがありました。メンツはほぼみんなお互い知ってるという状況だったんですが、結構しっかり真面目に踊ったという感じだったので、もっとDJタイムで遊んでいる延長でのバトルの雰囲気だったら更に面白い事になっていたんじゃないかと思います。印象的だったバトルは準決勝の「AYUMI」vs「MAHINA」ですね。今日の「MAHINA」さんは気合いが入ってて小細工ではなく気持ちで勝負って感じで、「AYUMI」さんも凄くスキルフルで良かったけど、2本目が勝敗を分けたのかなと思います。「うわー!」って叫んでしもうようなポイントが7~8個あるくらい最高なバトルでした。結果3-0になったんですが、内容は僅差だったと思います。決勝は僕は「Akinobu」君に上げました。「MAHINA」ちゃんは気迫がみなぎっていて、グッと来る瞬間もあって良かったんですが、「Akinobu」君の点ではなく線のダンスというか、音楽をフロウで捉えてグルーヴを表現しているという事が、よりポイント高いかなと思いましたね。内容は僅差でしたね。全体的に見て若い人で多かったのが、「凄く良いやん!」ていう瞬間はわりとみんな作れてるんです。その人のその瞬間を5秒だけ切り取ったら、誰が勝ってもおかしくないってくらいなんですよ。ただ、そこ以外で音楽と離れてしまった状態のダンスになってしまってるというか、いい状態がキープ出来てないんですよね。そういう状態をコンスタントにキープ出来るだけのメンタル的余裕が持てるように頑張って欲しいです。


一休
一次予選は、緊張に負けてしまっている人が全体的に多い中で、先の事とか考えずにその時が決勝みたいな感じで踊ってる人は、やっぱいいなと思いました。落ち着いて音だけに集中してどんどん音を吸収して踊るような人も見ていて飽きませんでしたね。踊ってる時にアレっ?!みたいな感じで自分に笑ってる人もいてて面白かったし、とにかく自分の中で、感覚的に「この人!」と思う人をピックアップしました。二次予選は、みんなお互い知ってる人ばかりみたいで、楽しそうにサークル踊っていましたね。その中で楽しみながらも周りを巻き込んでそれを自分のパワーに変えてる人をピックアップしました。トーナメントで印象的だったバトルは「Ayah」vs「Akinobu」ですね。女の強さを感じました(笑)。ただそれを受け止めてブレる事なく踊りきった「Akinobu」氏に軍配が上がったのかなと思います。決勝戦は、会場の空気感を持っていった方が勝つんだなと見ていて思いました。張り詰めてた感じを変えた時が決め手だったように思います。「MAHINA」ちゃんは、よく笑っていましたね。見ていて気持ちが伝わってきました。印象的だったダンサーは予選の時の「スーパーYUKA」ちゃんですね。オンビートの中で踊りが変化していってて奏でるように踊っている感じに、見惚れました。



一次予選を見て思ったのは、焦ってしまって踊り出しから踊り終わりまでしっかり乗れている人が少なかったのかなという事ですね。楽しむことが出来ていて特に意識していなくてもダンスが溢れ出てくる人をピックしました。二次予選は本当に審査が難しかったです。凄く悩みました。トーナメントでは「AYUMI」vs「MAHINA」が一番印象に残ってますね。決勝に関しては、「Akinobu」は自分のペースで踊れていてカッコ良かったんですけど、「MAHINA」ちゃんの「キテる」感がインパクト強くてグッと来ましたね。他に印象的だったのは予選での「KAZUKIYO」、「MARIE」、「KASUMI」、「RICO」ですね。


HJM
ヒップホップを踊る上で、「ナチュラルに踊れる」「安定感がある」といった部分に関しては関西の人は強いなと感じました。その中でもプラスαでメリハリや勢いその人独自の武器のようなものを感じさせたダンサーをピックアップしました。二次予選は本当に難しかったですが、サークルの空気を変える瞬間を作り出せた人は印象に残りました。トーナメントでは「RICO」ちゃんが印象的でしたね。全体的に自分のペースをしっかりキープできているかが勝敗を分けたと思います。決勝は、「Akinobu」さんに関してはナチュラルさが進化した印象で、それが独自の個性になっていて安定感があり、「MAHINA」ちゃんは、ヒップホップの深いリズムや女性らしい身体の使い方やパワーで対抗していて、2人共スタイル的に偏りのあるタイプだったので、審査は凄く難しかったですね。2人のスタイルをどちらも出来るような人が出てくれば、シーン全体的にレベルアップするだろうなと思います。印象的だったダンサーは「KAZUKIYO」「RICO」「Chika-J」ですね。