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今年1月、「JAZZ SENSATION VOL.6」にて、非常にハイレベルな技術力に裏打ちされた作品で堂々の優勝。6月には大阪BIGCATで開催されたショーイベント「World View」にゲスト出演を果たした「米田絢美+井出恵理子」のお2人にインタビューを実施。ダンスを始めたキッカケやこだわりについて話してもらった。JAZZダンサー必読!

 

 

(写真左: 井出恵理子,  右: 米田絢美)

本文中 米田絢美: Y, 井出恵理子: I

ーダンスを始めたキッカケを教えて下さい。
Y 母が元々ジャズダンスをやっていて、母がレッスンに行くところについていって、一緒に動いてたみたいで(笑)。全然記憶には無いんですが「私も踊りたい!」って言ってたみたいです。気づいたら踊っていた感じですね。

I 私は昔からずっと歌ったり踊ったりといった目立つような事は大好きだったんですけど、実際行動にはなかなか移せなかったのと、親も昔ちょっと反対していた事もあったので、しっかりダンスを始める事が出来たのが高校のダンス部からでした。LOCKINGとかHIP HOPとかから始めましたね。進学を考えた時にダンスの専門学校に行きたいなって思ったんです。たまたま家の近くにダンスの専門学校があったのですが、そこの学校説明会に行ってみて、入学したいって思ったんですね。ただ母に凄く反対されたんです。それで泣きながら喧嘩して、何とか説得して入学出来ることになったんですね。そこでJAZZを学び始めました。卒業してからはフリーターをしながらダンスを続けて、オーディションに受かるようになってダンスの仕事も始めて…、って感じですね。

ーお2人が出会ったキッカケを教えて下さい。
Y 5年ほど前に仕事の現場で何人か集められた中に2人がいたんです。その時は原田薫さんのレッスンを2人共受けていて面識はあるけど喋ったことは無いくらいの状態でしたね。ここから徐々に話すようになりました。
I そして同じくらいの時期に、薫さんの生徒さんで、一緒にチームしようって言い出した子がいて、全員で5人いたんですけど、その中に私達もいた、というのがキッカケで仲良くなりました。

ーJAZZ SENSATION VOL.6に出場された訳ですが、ジャッジに原田薫さんが入っていた事が出場の一つのキッカケになったのですか?
I 実はそうではなかったんですよ。出ようってなって気付けば薫さんがジャッジに入っていたという感じです。最近までこういうJAZZ限定のコンテストがある事を知らなかったんです。バトルやコンテストの動画を見るのが好きになって、ディライトの動画なんかも見るようになったんですが、そのタイミングでJAZZ SENSATIONの事を知ったんですよね。ちょうどダンスディライトにも挑戦したいなって思い始めていた頃だったし、とにかく「出たい!」って思って、メンバーに声を掛けました。最初は3人で出ようとしていたんですが、1人が仕事が被ってしまって出れなくなったので、この2人で出ようって事になりました。

ー舞台やツアーダンサー等、仕事としてのダンスをしている人が「ダンスディライトに挑戦したい」って思うモチベーションってどういったものなのでしょうか?
I もちろん商業的なダンス活動は経歴になったりもするんですけど、やっぱり私は「玄人」に受けたいっていう気持ちがあるんですね。周りに信頼されなかったら意味ないなって思うんで、ルックスが良かったり、スタイルが良かったり、そういうのも大事だし、それも努力だったりするけど、ダンスの技術を磨いて「あの人のダンスは本当にヤバイね」って思われることがダンサーとして大事だなという気持ちがありました。しっかり実力があって信頼されるダンサーになる為に挑戦したいって思っています。

ーJAZZ SENSATIONでの作品を作る際、どういった事にこだわりましたか?
I 2人で曲を決める相談をした時話したのが、絶対リリカルジャズが多いから、そこは避けようって事で曲を決めました。元々リリカルジャズというよりは、今回の作品のような路線が自分達の表現だったりするので、自分達のやりたい事をやれば、他にこういうスタイルはいないだろうし目立てるかなと考えてました。

ーJAZZ SENSATIONの時は貫禄さえ感じさせるような堂々としたダンスを踊られていましたね。
Y 顔はスンッとしてるけど内心はドッキドキでしたよ(笑)。
I 私達、顔が怖いから、なんちゃって貫禄みたいなのが出てたかもしれないですけど、踊り終わった後なんか膝はガクガクだったし、本当に緊張してました。
Y 実際は小心者なんです(笑)。
I 他のチームとか見てたら自分達には無い部分でのスキルが凄かったので、「ああ、自分達もう入賞は無いね」って言ってました。関西は「技」が凄いっていうイメージに見えましたね。
Y アクロバットが凄いチームが幾つもあって驚きました。側宙が当たり前みたいな。

ー作品を作る際のこだわりを教えて下さい。
I 私はみんなが知らないような曲を掘り出すのが好きですね。「この曲ね」じゃなく「え、誰の曲?どこから探したの?」みたいになっちゃうような曲を使いたいと思ってますね。このジャンルじゃなきゃダメとは思ってなくて、聴いてみてピンとくるならどんなジャンルでも使いたいなと思ってますね。あと、同じ曲でも、別アーティストによるカバー曲だったり、リミックス物だったり、曲調が違う感じのものとかも好きですね。あと、以前4人くらいで作品を作った時に、まず一回作品を作ってしまってから直していくっていう作業が作品を良くしていくんだなって事に気づいたので、そういう風に行程を踏んでいくようにしています。JAZZ SENSATIONでの作品に関しては今までで一番手直しが多かった作品でした。あと、他の誰とも被りたくないっていう気持ちが強いです。色んな作品を見ていて、既視感があるというか、作品全体の雰囲気や構成が似すぎていて「これどこかで見たな」と感じると残念に思ってしまうので、そうならないように極力気を付けています。
Y 私は一緒に踊る人のダンスの性質やノリなんかを想像しつつ、こういう振りだったらいい感じに踊ってくれるだろうな…、みたいな事はイメージして作っていきますね。だから恵理子に関しては、動き方やダンスのニュアンスが似ているし信頼しているから作りながら不安になる事はないですね。
I メンバーがお互い信頼し合えているかは、凄く重要な事ですね。

ーWorldViewに出演した感想をお願いします。
Y&I 緊張しました(笑)。
I こうやってゲストとして呼ばれて、しかも大トリでっていう事は初めてだったので緊張しまくりました。この作品はジャズセンで踊った作品ではあるんですが、ジャズセンの時はコンテストだったのでカッチリ踊ろうって感じでしたが、今回はショーなので作品を楽しもうっていう所で踊ったので、少しですが余裕を持ちつつ踊れたかなとは思います。
Y 椅子席っていうのが新鮮でした。東京だとあまりよく見えないけどスタンディングとか、それかフロアに座るかっていう感じなので。集中して見てもらえるんで嬉しかったです。

ー今後お2人がやっていきたい事は何ですか?
I この2人での作品はこれが初めてだったので、この2人で2作品目を作ってみたいなっていうのはありますね。
Y 実は、今のところこの作品は大阪でしか踊ってないんです。だから東京でも踊ってみたいなとか思ってます。
I 個人的にはとにかくもっと技術をつけたいですね。JAZZ SENSATIONで優勝したという事で今までよりもシビアに見られると思うので、結果を出せた事に慢心せずに磨いていきたいですね。この優勝をスタートラインにして、技術の向上や作品創りをもっとしていきたいし、自分に厳しくありたいなと考えてますね。
Y 自分が納得できたダンスっていうのが今まで無いんですよね。見せ方も含め自分のダンスをもっと研究して行きたいです。まあ完璧に自分のダンスに納得行くという事はないんだろうし、だからこそやめられないんだろうなとも思います。

ーありがとうございました。