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2016年7月3日(日)@SUNHALL

HOUSE MAIN

昨年を超える146人がエントリー!
優勝はレペゼン京都
“ゆりっち”

THE GAME HOUSE SIDE RESULT


HOUSE SIDEに146人がエントリー。HIP HOP同様、アジア圏からの参戦(特に韓国)も目立ち、国際的スケールのあるバトルとなったHOUSE SIDE。DJはK-KATSU, BANZAWAが担当。まずは「1st Contact」と呼ばれる1次予選。2サークル同時進行で行われ、1サークルにつき4~5名いる中から1名もしくは2名が勝ち上がる。会場内はかなりの暑さに見舞われたが、フロアの状況はズルズルになる事もなく良好。そんな中での予選は、緊張で実力を出し切れない者もいる中、自身のスタイルを気負うこと無く出しきった者が勝ち残っていった。「2nd Contact」に入るといきなり「Kury」vs「PE」でイレギュラーなエキストララウンドが勃発するなど熱いバトルが数多く見られた。実力者達による白熱のサークルを勝ち抜いた16名がトーナメントへと進出。
トーナメントからは「フルコールアウト」。自分の尊敬する人や、自分と同等かそれ以上の実力者をコールアウトする傾向のため、コールアウトされた側の勝率が非常に高い訳だが、ベスト16の中で注目のバトルは、コールアウトした側が勝利した「Omichi」vs「SANTA」。今年初旬に開催されたJuste Debout 2016 JAPANのハウス準決勝で対戦している両者。その時はKENJI&SANTA組が勝利しており、「Omichi」にとってはリベンジ戦。互いにスキルとパッションが前面に出た見応えのあるバトルは「Omichi」が勝利し雪辱を晴らした形となった。
ベスト8は全バトル好内容。中でも注目は「KAZUKIYO」vs「PE」のバトル。関西でトップクラスの実力者でありバトルに於いては難攻不落度の高い「KAZUKIYO」が勝ち進むのかな?という全体的なムードをかき消すかのような気持ちとダンスが合致した「PE」が会心のダンスを披露。結果「PE」が勝利を収めた。
準決勝第一バトルは東京の中堅ハウサー「Shu-hei」と関西の超ベテラン「TAKE」のカード。クリアで的確、スキルフルなステップで真っ直ぐに攻める「Shu-hei」に対し、ベテランらしい引き出しの多さと幅広いリズムワークを見せる「TAKE」。結果は「TAKE」が勝利。準決勝第二バトルは「PE」vs「ゆりっち」のバトル。繊細なタッチでグルーヴィーなステップを見せる「PE」に対し、高度なリズムワークを独特のシルエットで展開する「ゆりっち」。2曲目の互いに高熱量なやり取りが印象的だったこのバトルを制したのは「ゆりっち」。
いよいよ迎えた決勝戦は「TAKE」vs「ゆりっち」。先攻の「TAKE」はリラックスした中で多彩な切り口でステップを展開。対する「ゆりっち」は非常にクリアで緩急に富んだステップで対抗。2本目、弱めのステップからフェードインしてギアを上げるタイミングを待ったのか結果的に長めのソロとなってしまった「TAKE」に対し、最初からギアを上げ変幻自在のリズムワークを見せた「ゆりっち」。結果は「ゆりっち」の勝利。今まで何度かあったこのカード、初めての勝利が「THE GAME」決勝での勝利となった。

H1

H2

H4-1

H4-2

 

 

H JUDGE

 

BOXER
予選はまず東京よりも若い子が多いのが新鮮でした。例え実力的に不足していても、その日のサークルや調子によってはピックアップされる事があるのでこれからもどんどん挑戦して欲しいです。その分、かまさなければいけないという意識から、ビートの上を上滑りするような、リズムが見えにくくムーブに逃げるような踊りも多く見られました。踊りと気持ちの乖離 (かいり) が若い子には多く見えた気がします。気持ちを上手く踊りに込めいつも通りの踊りが出来た実力者が僕のサークルからは上がりやすかったと思います。トーナメントは潰し合いのバトルになったなという印象でした。コミュニケーションをしたいが為に指名した相手が勝ちを優先し、それに呑まれてしまったバトルや、相手を倒したいあまり自滅してしまったバトルが幾つか見られました。それは悪い事ではなく、それもまたバトルだと思います。相手との相乗効果で高め合うというよりは、如何に己を出し切れたかが大きく影響し、そこの空気を掴みきれなかった人間が負けやすかったのかなと思います。決勝戦の「TAKE vs ゆりっち」は、じっくりと曲に対して踊った「TAKE」さんと自身の道をひたすら突き進んだ「ゆりっち」という印象でした。踊りをみれば2人ともそれぞれの素晴らしいところがあったのであの場の空気を掴んだ「ゆりっち」が紙一重で勝った。そういう印象でした。
印象的だったのは、「あんちん」と「YUU」のバトルは良かったです。「YUU」にぶつかっていった「あんちん」とどっしりと受け止めた「YUU」。ジャッキングやステップの質があり、且つリズムにも鋭さがある女性ダンサーは若い子には珍しいと思いました。あとは「PE」が良かったですね。バトルで見ると「KAZUKIYO」の方が一枚も二枚も上手だと思うのですが、あの日の「PE」は何かこみ上げてくる気持ちが上手く音と踊りに乗り移ってました。かっこ良かったです。


TSUKASA
暑い中での予選でした。予選はサークルなんで、狭い中で踊る訳ですが、最近は「サークルが苦手」とかよく聞くけど、クラブで踊る時の感覚に近いし、360度どこからも見られていて、踊りが良ければ声もついつい出るみたいなところが面白いところだと思います。後、緊張しすぎてしまっていつも通り踊ろうとしすぎた結果、力をだせずといった事もあったように思います。DJのかける音に反応して、楽しむ。自然に踊る事ができれば一番いいですね。トーナメントからは、1対1になるので踊りでもっと会話しましょう。決勝戦は、ここまで上がるのに疲労も蓄積してるんだろうけど「TAKE」にはもう一つギアを上げて欲しかったですね。今回印象的だったのは準決勝の「ゆりっち」ですね。最高でした。胸が熱くなり泣きそうになりました。
やはりジャッジは疲れますね。でも、みんなからもらうパワー、そして踊りには勉強させられます。今回も熱いバトルをありがとう!


TATSUO
予選は、ある意味熱い(暑い)予選でしたね。少し気になったのは、本当に「バトル」をしに来ているのかな?って思ってしまうような人がちょっと多いように感じたことですね。お金を払って出る限りは、戦うべきだし全身全霊を出して欲しい。色んな自分の表現の仕方はあると思うし、内なる闘志、というのもいいと思うんだけど、ただ、普通に流して踊ってしまうのが勿体無いなと感じました。トーナメントからは面白かったですね。それぞれが自分のやりたい方向に、誰から邪魔されることもなく、やり散らかすという感じで良かったですね。自分の意見ですが、ハウスはどんどん今までの枠を超えた表現をしていいと思うんですね。元々ハウスが生まれた環境は、色んなジャンルの人がいて、それが融合されてロフティングの形が出来た訳だけど、色んな人達がハウス・ミュージックに対して色んな表現をしていたという部分は凄く重要な原点だと思うんですよね。そういう意味でも、自分自身のやりたいハウスをそれぞれから感じることの出来たトーナメントは凄く良かったと思います。決勝の「TAKE vs ゆりっち」は良いバトルでした。自分は「ゆりっち」でしたね。素直に開放して踊れていたように思います。印象的だったのは「KAZUKIYO」「Omichi」は決勝に行ってもおかしくない位、自分のスタイルを持っているし、空気を掴めていたし、凄く良かったと思います。


TOSHIYA
予選は踊れているのは踊れているのだけど、崩れた時に立て直すだけのメンタルの強さがない子が多かったですね。ごまかす位の余裕が無いとダメなんじゃないかなと思います。スキルが高い子もチラホラいましたが、良く見せようとしすぎるのは見透かせてしまえるので、個人的にはナチュラルに捉えて踊って欲しいですね。トーナメントからは、知ってるダンサーもチラホラいたんですが、いつもの実力を出せてない子もいたりして、それもまた面白いところなんですけどね。そんな中「PE」は気持ち丸出しで踊っていて良かったですね。決勝は「TAKE vs ゆりっち」スタイルが違う者によるバトルでしたが、決勝をオーディエンスも含め流れを持っていったのは「ゆりっち」だったと思います。印象的だったのは「KAZUKIYO」ですね。あと「SHO-TA」は磨けば光ると思います。

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