DANCE DELIGHT オフィシャルサイト!

2016年7月3日(日)@SUNHALL

HIPHOP MAIN

223人がエントリー!数々のバトルを乗り越え
頂点に立ったのは、レペゼン愛知
“Hirototti”

THE GAME HIP HOP RESULT

HIP HOP SIDEに223人がエントリー。日本全国、更にはアジア圏からもヒップホップダンサーが集結した。DJはDJ OBAとDJ TOGACEEが担当。まずは「1st Contact」と呼ばれる1次予選。2サークル同時進行で行われ、6名から7名いる1サークルから1名もしくは2名が勝ち上がる。中には実力者が3名以上いる死のサークルもあり、序盤から非常に熱いバトルが展開された。2次予選となる「2nd Contact」では、ここで勝ち上がればトーナメントという場面だけに白熱のバトルが数多く展開され、ジャッジが頭を抱えるような場面も見られた。
そして迎えたフルコールアウトシステムによるベスト16からのトーナメント。まずMCがクジを引きダンサーが呼び込まれ、そのダンサーが対戦したいダンサーをコールアウトする。先にくじ引きで選ばれたダンサーがバトルの先攻となり、コールアウトされた側が後攻となる。ベスト16での8バトル中、コールアウトした側が勝利したのは1人だけで、あとの7人はコールアウトされた側という結果となった。
準々決勝は、好バトルの連続。「Hirototti」や「YUKIHIROBS」「TakE/SlasH」等々、キャラクターの際立ったダンサーが多く、内容の濃いバトルが展開された。
そして迎えた準決勝。まずクジで選ばれたのは岐阜の女性ヒップホップダンサー「スーパーYUKA」。彼女がコールアウトしたのは「Akinobu」。シンプルなステップにビートのニュアンスを反映させ力強いリズムを感じさせるダンスを見せる「スーパーYUKA」だが、滑らかなにリズムが繋がっていく独特の質感と、時折音楽の流れを見事に捉える瞬間を生み出して見せた「Akinobu」が流れを掴み勝利。続くカードは「Hirototti」と「YUKIHIROBS」によるバトル。即座に音楽を捉え奔放にステップを展開する「Hirototti」に対し、エナジーやテンションの高低差を上手くコントロールした爆発力のあるダンスで攻める「YUKIHIROBS」。結果は、2曲目のよりメロウなタッチを上手く表現し、更にはカメラマンのカメラを持ち上げシャッターをきる(たまたま流れの中でそこにカメラマンがいたから、そうしてしまったとの事です)など、凄まじい自由度でバトルの空気を掴んだ「Hirototti」が勝利。

迎えた決勝戦は「Hirototti」vs「Akinobu」。1曲目はまさかの日本語ラップの楽曲。ラップのリリックに敏感に反応させ1バース&フック分をノリノリで踊り切る「Hirototti」に対し、ラップに対して質感重視のアプローチで踊り上げる「Akinobu」。2曲目はUSラップのアッパーな曲が選曲された訳だが、「Hirototti」はギアを上げラップのアッパーなフロウにシンクロするようなダンスを展開しエナジーを放出。対する「Akinobu」は高い集中力で内向きにエナジーを練り上げるようにラップに反応。ダンスを爆発させる瞬間も作り、両者がっぷり四つの状況でバトルは終了。結果は僅差で「Hirototti」が勝利し優勝を決めたが、非常に好内容なバトルに大きな拍手とリスペクトが送られた。(ちなみに珍しくAkinobuがバトルで笑顔を見せていた件だが、「今までは、自分のペースで上手く踊りを魅せる。しかも戦う。自分主体という感じだったのですが、最近ジャンベとかTAPとか音楽により近いことを始めて、音楽を楽しみ、溢れる感情を抑えず周りとシェアする」という境地に至ったのだそうです)
今回も様々なドラマ、そして熱いバトルの連続となったTHE GAME HIP HOP SIDE!
次回のTHE GAME、2017年7月2日(日)の更なる盛り上がりに期待したい。

HH1

HH2

HH4-1

HH4-2

 

 

HH JUDGE

KYOGO
今回は、特に自分が思うHIP HOP感を大事にジャッジさせてもらいました。迷った時は、自己表現のみのバトルジャッジをしてるんじゃない、”HIP HOP” バトルのジャッジをしてるんだと。全体的な印象は、一言でHIP HOP MUSICと言っても、幅広い曲がかかる中、音楽に自分のスタイルを溶け込ます事ができず、散っていく人が多かったように思いました。一発勝負の恐ろしさを痛感しました。普段から色んな事にトライしてる奴は、幅広い音楽性に対応できているし、メンタルが強いんだなと感じました。予選は、特にみんな押しが弱い、決定力に欠けてて、勝ちに来てる感はあまり感じませんでした。音楽に溶け込む事よりも、”何かやらないと” が勝っていて、もちろん、自己表現、個性やテクニックを見せないといけないものだけど、それは音楽に乗っかった上、音楽の雰囲気を掴んだ上だと思います。ビートには合ってるけど、曲の雰囲気には合ってない、みたいな人が多かったです。多くの人が音楽をただの音として捉えていて、曲として捉えている人が少ないと感じました。あとは、1ムーブの構成にメリハリがなく、途中で間延びしたり、短すぎたりみたいな人が多かったかなと思います。別にそれを頭で考えてAメロ、Bメロ、サビみたいにするって事ではなく、あくまでも自然に、音楽にどっぷりつかって、ベーシック、テクニック、フィーリング、アイデアを駆使すれば自然といい流れになると思います。ベスト16からは、心の会話もチラホラ見えて良かったと思います。ただ、もう少しバチバチ感があっても良かったかなとは、思いました。決勝「Hirototti vs Akinobu」は、俺は、僅差ですが 「Akinobu」にあげました。フロウ、リズムメイク、雰囲気が曲とハマっていてドープで気持ち良かったです。強いて言えば、突発性というか、偶発的なモノというか、そういうイキきった感は「Hirototti」が勝っていたかなと思います。どちらが勝ってもおかしくない名勝負でした。印象に残っているのはまずは「Hirototti」。リズムメイク、アイデア、遊び心、体の使い方が、良かったです。トータル的に今回のTHE GAME HIP HOP SIDEの雰囲気を作り出したのは彼だと思います。「Akinobu」は、質感、音楽の感じ方がドープでした。これからどう進化していくか楽しみだなと思います。決勝での笑いながら踊る彼を見てダンスってええなと改めて思いました。笑ってるの初めて見たし(笑)。「JUNYA」 は、ミスターフロウ。見ていて引き込まれました。「MOTOTAKA」はHIP HOPのベーシックを抑えつつ、クリエイティブなアイデアが良かったです。「YU」は、エナジー、フロウ、バウンスのバランスが良かったと思います。「MIO」は音楽との一体感が良かったし、HIP HOP感もあり、女らしさもある。フィメールヒップホップダンサーはお手本にして欲しいです。「YUKIHIROBS」は、前のめりな姿勢、ダンス面、フィジカル面共に日々努力してるなというのが見えました。


AKKO
サークルによってレベルの違いがあって、潰し合いとなり勿体無いと思うサークルも結構ありました。トーナメントに勝ち上がる人と、予選を上がれない人との間には大きな差を感じますね。勝ち上がれない多くの人は、サークルの中で勝ち上がらないといけないのに、踊るエネルギーも足りてないし、人として発するエネルギーも足りてないから、人にダンスが伝わらないし、それでは勝てないなと正直思いました。トーナメントに入ってからは、自分がどう踊りたいのかを持った人達が上がっていたので、その時にかかる曲に対して自分をしっかり出せていた人が勝ち上がっていったように思います。決勝の「Hirototti vs Akinobu」は、お互い良い部分も悪い部分も出ていたと思うんですが、今日は「Hirototti」の方により伝わる部分を感じました。印象的だったバトルは「Hirototti vs YUKIHIROBS」ですね。1ダンサーとして心から良かったと思いました。個人ではやはり「Hirototti」ですね。どんな曲でも一瞬にしてその曲に入っていけて、誰も真似できないスタイルを持ってますよね。どの国に行っても光るんじゃないかと思います。



一次予選はサークルによって人数が違う事もあって、強者揃いのサークルや、そうでないサークルもあったり色々見れました。二次予選はどこをどう見るかによって勝ち負けが変わるような難しいバトルが多かったです。逆に言うと断トツでこっちっていうようなバトルは少なかった気がします。二次予選を通過するのが1つの大きな壁なんだろうなと思いました。トーナメントからは「フルコールアウト」っていうのが誰をコールするかで戦術や気持ちが見れてやっぱり面白かったです。呼ぶ側が先行と決まってるのもあってやり辛そうな人も多かった印象です。優勝した「Hirototti」さんはそれを全然感じなかったので凄いなって思いました。決勝「Hirototti vs Akinobu」は、凄く審査が難しかったです。お互い出し切ってて良い部分も悪い部分も見えて悩みました。かっこいいかつ人間臭いいいバトルでした。今回のMVPは完全に「Hirototti」さんだと思います。予選一発目から最後の最後までぶっ飛んでました。「Akinobu」君のボフッって音が異常に見える瞬間は最高にカッコよかったです。「TakE/SlasH」君のズシッとくるダンスめっちゃカッコよかったです。「YUKIHIROBS」さんの音が見える瞬間もカッコよかったです。「JUNYA」君の途切れない感じもめっちゃかっこよかったです。


MIHO
予選はサークルによって偏りが結構あって、ベスト16に上がる力がある人が固まってたサークルは勿体無いなと感じましたが、それも運だったり、その分みんなにチャンスがあるなと思いました。トーナメントは今回たまたまかもしれませんが、コールアウトされた方がほぼ勝っていってたのが印象的でした。なんかケンカ売られた!みたいなスイッチが入るんですかね(笑)?見応えのあるバトルが沢山ありました。決勝戦「Hirototti vs Akinobu」戦は、質感や格好良さでは「Akinobu」君、決勝では熱いソウルも感じました。場の空気を自分の空気に変え、とにかく自分もお客さんも楽しませて最後はみ出しまくってた「Hirototti」君。対照的な光り方で本当に決めたく無いぐらいでしたが、私は「Hirototti」君に入れました。印象に残っているバトルは「TakE/SlasH vs Hirototti」ですね。私はジャッジ外れてましたが、どっちが勝ってもおかしく無くて、「TakE/SlasH 」君も本当に良くて見てて心躍りました。「RICO vs スーパーYUKA」は、「RICO」ちゃんのスキル、バリエーション、安定感に対し「スーパーYUKA」ちゃんのはみ出し具合がめっちゃ良かったです。

PDXS5934