昨年開催された「THE GAME」をプレイバック！
2015年7月、伝説のニュースクールバトル “THE GAME” が復活!!
見事優勝を勝ち獲ったのは
HIP HOP SIDE “KYOGO”
HOUSE SIDE “BOXER”
ヒップホップ、そしてハウス、このニュースクール2ジャンルのバトルシーンの起点となった伝説のバトルイベント「THE GAME」。2003年、ニュースクールバトル黎明期に初開催され、回を重ねる毎に出場者が殺到。日本中、そしてフランスやアメリカ、アジア諸国など海外からもエントリーがあり、数々の名バトルが繰り広げられた。あの頃のバトルイベントとしての純度はそのままに、新たに「フルコールアウト・システム」を導入し復活するいう事で話題が話題を呼び、日本中の名だたる実力者が参戦を表明。若手からベテランまで、更に海外からの参戦もあり、世代の垣根、国境をも超え、HIP HOP SIDEに238人、HOUSE SIDEに132人、総勢370名が会場である「SUNHALL」に集結。
予選ラウンドを前に、HIP HOP、HOUSE、各フロアーでは出場するダンサー達によるどこか牽制ムードの漂うサイファーが展開され、早くもTHE GAMEらしい空気感が出来上がっていく。そして「1st CONTACT(一次予選)」がスタート！無作為に振り分けられた予選サークルは、時に若手ばかり、時に実力者が複数被る、というようなレベル差が生じる訳だが、それも含めて「THE GAME」の醍醐味。実力者同士のサバイバルや、チャンスをモノにしてのし上がる若手、といった場面がしばしば見られ、序盤からエキサイティングな展開に。
「1st Contact」を勝ち上がったダンサーによって行われる「2nd Contact」は正にサバイバル。実力者同士、その瞬間を制するか否か、スリリングなダンスのやりとりはその場にいる全てのダンサーを痺れさせた。特にヒップホップ「hirototti」「Atsuki」「arAta」「misaking」のサークル、ハウス「NAOKI」「YUYA」「TOSHIYA」のサークルは、それぞれ非常にハイレベルで審査員を悩ませた。
そしていよいよ、予選を勝ち抜いた16名ずつによる「フルコールアウト・トーナメント」がスタート。まずはHOUSE SIDE、MC TATSUYAが最初に引き当てたのは「PE (HAYESTA)」。その「PE」が指名したのは大先輩「TOSHIYA (NAPPY HEAZ)」。盛り上がる場内。そう、この「コールアウト」はバトラー同士の関係性が色濃く反映されるシステム。コールする側、される側、双方に通常のバトルには無い高いモチベーションを与えるのだ。故に自ずと熱いバトルが続出。オーディエンスも、コールアウトから読み取れる背景を感じつつバトルをシェア出来る事で、普通のバトルにはない高濃度で高熱量なバトル空間を肌で感じていた様子。
HOUSE SIDEで印象的だったのは大阪のベテラン「TOSHIYA」の快進撃。あまりバトルシーンに出てくる事が無かった彼だが、90年代後半から既にイルでスリリングなスタイルに定評のあった古株ハウサー。超繊細で独特なステップワークとリズムチョイス、予測不可能なフロアへのアプローチなど、イルなスタイルで決勝まで駆け上がった。そんな「TOSHIYA」を決勝で迎え撃ったのが東京から参戦の「BOXER (THE BEATDOWN BROTHERS)」。全身全霊で繰り出すヴァイブス全開のダンスという「TOSHIYA」とは対照的なダンスで対抗。お互いに自身のスタイルを貫いたバトルは僅差で「BOXER」の勝利となった。
HIP HOP SIDEで印象的だったのは独自のスタイルを見せた愛知の「hirototti (Skullz)」。自由すぎる感性で相手を翻弄し、勝ち星を量産。そんな「hirototti」に競り勝ち決勝へと駒を進めたのは関西を代表する強豪バトラー「KYOGO (D’OAM)」。決勝で対峙したのはこれまた関西を代表する強豪「oSaam(sucreamgoodman/BNL)」という稀に見る好カード。2人共やや疲れは見えたものの、そこは気力でカバー。イマジネーション、テクニック、気迫、が絡み合うバトルは、これも僅差で「KYOGO」が勝利した。
従来のTHE GAMEの良さや質感は薄れること無く、更に「フルコールアウト」という新たなシステムが見事にハマり、更に面白みが倍増する形で復活を遂げた「THE GAME」。7/3（日）の開催まで1ヶ月を切った2016年の「THE GAME」。今回はどんなドラマが待ち受けているのか？どんな歴史が生まれるのか？ヒップホップダンサー、そしてハウスダンサーよ、7/3「THE GAME」に集結せよ！
DANCE DELIGHT TV THE GAME 2015 特集