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2016年5月3日(火), 5月4日(水) @ZEPP NAMBA

BREAK main

日本、韓国から36組、254名のB-BOY&B-GIRLがOSNに集結!
非常にハイレベルなバトルが展開された
“BREAKING CREW BATTLE”
優勝は大阪の次世代を担う若手クルー
“K.A.K.B.”

 

トーナメント


例年、全国各地から有名クルーが参戦し熱いバトルが展開されるこのOSN BREAKING CREW BATTLE。今年も日本中、更には韓国からも1チーム参戦があり、計36組、254名のB-BOY、B-GIRLが集結。世代もキッズから90年代から活躍するレジェンド級まで幅が広く、シーンの成熟が進んでいると共に、現役としてシーンで活躍できる年齢の領域が上にも下にも年々広がってきていると感じさせられた今大会。
まずは、DAY1の予選ラウンド。DAY2へと進出する16枠を懸けたバトルという事で、一回戦目ながら気迫全開のバトルが多数展開され、ルーティン等もしっかり繰り出すクルーも多く、エントランスはブレイキングらしいパワーとスピード感に満ちた高熱量な空間となった。そんな中、ベテランからキッズまで様々な個性・スタイル・カラーを持ったクルーがDAY2へと進出した。
迎えたDAY2、第一バトルはベスト16からのトーナメント。会場はメイン会場ではなくDAY1に引き続きエントランスゾーンでの開催。このベスト16を勝つとメイン会場で行われるベスト8へと進出となる。負けはしたものの、「他力本願」の異様なテンションが光った「K.A.K.B.」vs「他力本願」戦や、新世代同士のバトルとなった「GOOD FOOT」vs「九州男児CREW」戦など、見応えのあるバトルの連続となった。ベスト8からは、いよいよメインステージ!どのバトルも強烈なスキルとエナジーのぶつかり合いで名勝負の連続となった。僅差のバトルの連続となったが、ミスを抑えつつ、より強いインパクトを残したクルーが準決勝へと進出した。準決勝第一バトルはARIYAとのテクニカルなバトルを制した韓国のクルー「ARTISTREET」と、昨年の覇者「Gun Smoke Breakers」を倒して上がってきた若手クルー「K.A.K.B.」による対決。高い身体能力と個の総合力の高さが特徴の韓国「ARTISTREET」は個のスキルを活かしたバトル運びを見せるも、強烈なルーティンを効果的にドロップしつつ、ソロでもここぞというタイミングでビッグムーブを見せた「K.A.K.B.」が競り勝ち、決勝進出。準決勝第二バトルは古豪WASEDA BREAKERSを破った「HEROES」と、若さと勢いのある九州男児CREWを下した「Body Carnival」の戦い。非常に高いスキルと際立った個性が武器の「HEROES」は、FRESHなソロを活かしてバトルを進めたが、クルーとしての高すぎるバトル経験値を持つ「Body Carnival」が終始バトルをコントロールし、龍二の1990コンボなど強烈なムーブも決まり「Body Carnival」が勝利。
いよいよ決勝戦。「K.A.K.B.」vs「Body Carnival」、若手vsベテランという関西同士の対決。先攻は「K.A.K.B.」が取り、バトルはスタート。どちらも豊富なルーティンのストックと高いチームワークを誇る実力派クルーとあり、非常に噛み合った一進一退のバトルを展開。ほとんどのラウンドにルーティンが絡んだこのバトル。結果は僅差で「K.A.K.B.」が勝利。このバトルの接戦具合はあとのジャッジコメントでも触れられているので要CHECK。
昨年の覇者、そして昨年の準優勝チームを倒し、優勝を勝ち獲った「K.A.K.B.」。チーム力の高さはもちろんだが、彼らはかなり若いだけに、まだまだ高いポテンシャルを秘めており、今後もOSNで更なる歴史を刻んでいくことだろう。7月にはBOTY JAPANも控えており、「K.A.K.B.」もエントリー済み。今後の彼らの活躍に期待したい。

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BREAK 2

DJ TOGACEE

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BREAK JUDGE

SHUVAN
ー全体を振り返った感想をお願いします。
出場者の皆様お疲れ様でした。オールドスクールナイト、自分自身、10代ラストの年に優勝させていただき、20代ラストの年に審査員として参加させていただきました。ダンスバトル人生の中でとても大切で思い入れの強いイベント。どのチームも最高のメンバーで参加し、見所十分のバトルばかり。最近のブレイキンチームバトルとしては驚きの36チーム252名エントリーというモンスターイベントでした。正直、ハイレベルなバトルが多く、審査するのはかなり大変でしたが、有名な海外のイベントに匹敵する規模の大きさ、レベルの高さだったと感じます。全体を通しての新しい世代。キッズBBOYでスキルが高い子が多かったですね。本当に驚くほど踊れてて、バトルに慣れている子も多く、関西ブレイクダンスシーンの器の大きさを感じました。

ー決勝戦「K.A.K.B.」vs「Body Carnival」について
決勝は「Body Carnival」の経験値の高さに驚きました。世界で活躍するメンバーも多く在籍している事もあり、バトル展開がとても面白く個々の個性も強い。動きにも余裕があり遊びも出来る。世界で経験したことを日本のステージで出すことにより、次世代BBOYの子達が「世界ではこんな戦い方もある」と勉強が出来る環境を作れる凄いチームだと感じました。そして優勝の「K.A.K.B.」は、チーム力が更にアップしている印象で、決勝バトルでも切らすことなく出てくる動き、そしてバトルに対しての姿勢。オールドスクールナイトに向けてしっかり準備をして戦う姿に好感を持ちました。決勝はチーム力、経験の豊富さが圧倒的と感じ、「Body Carnival」に挙げましたが、僅差でとても面白いバトルでした。

ーその他、特に印象に残っているバトルやダンサーを挙げて下さい
印象に残っているのは、勝てばメインステージへの切符を勝ち取る正念場。DAY2のエントランスでのBEST16バトルです。各チームが勝つために様々な戦略を考え戦う姿がとても印象的で、、特に「GOOD FOOT」vs 「九州男児CREW」のバトルが、次世代チーム同士という意味で見ていて熱くなりました。この次世代チームの中に入っていた「KATSU1」さん「Kosio Rawman」さん、時代を牽引してきたこの2人は最高にかっこよかったです。そして最高だったのが「他力本願」。メンバーが減っている?ように感じましたが、戦い方が確実に以前よりパワーアップしてました。個人で挙げると「HEROES」の「KaKu」ちゃんですね。戦う姿勢、動き、伝わる気迫、自分の中では彼がベストでした。1986!

ー最後に何かメッセージを。
今回は様々な理由もあり九州からのチームエントリーが少なく寂しかったのですが、九州にもやる気があり夢見るBBOYが沢山います!来年も是非九州より様々な形で参加させていただきます!皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。

 

KAZUHIRO
ー全体を振り返った感想をお願いします。
全体的に流行りが変わってきた印象を受けましたね。あと、ダンス感とスピード感があるCREWが少なかったと思います。そして「K.A.K.B.」や「九州男児CREW」、「GOOD FOOT」や「NEW GENERATION」などハイスキルを持ったキッズだった子達が、徐々に個々のスタイルを持ち始めていて、その活躍は凄まじかったですね。

ー決勝戦「K.A.K.B.」vs「Body Carnival」について
決勝は、スキル・オリジナリティーに関しては「Body Carnival」が一枚も二枚も上手だったと思いますが、その差は以前よりも縮まってきたと感じました。ルーティンやダンス感は「K.A.K.B.」の方が良かったです。ジャッジシートのポイントではタイでしたが、ドローは出さない主義なので、「K.A.K.B.」のチームの上昇感と切羽詰まった時でもダンスしてる部分で「K.A.K.B.」にあげました。

ーその他、特に印象に残っているバトルやダンサーを挙げて下さい。
予選の時の「Body Carnival」が凄く良かったですね。少し抑えてると言うか、リラックスしてる時の方が曲にノッてる感じがしました。「K.A.K.B.」はイケイケでそれぞれのメンバーが役割を持ってて、毎回良いバトルをしてたと思います。あと、韓国から来た「ARTISTREET」のスキルとダンスのバランスが良かったですね。個人としては、「ユウキ (九州男児CREW)」「AYUMI (Body Carnival)」がトータル的に良かったです。「KaKu」「龍二」のパワームーブも相変わらず凄かったし、「YOSH」や「Shigekix」「Kazuki Roc」のここぞという時の存在感は凄かったですね。渋い部分では、「KATSU1」や「Kosio Rawman」「KANTA」「PEETA」「AMI」 「ショウタ (8 NORTH GATE)」、あと名前はわからないけど、「他力本願」の子達も面白かったです。WASEDA BREAKERSの「ヤジロー」さん、「ジャック」さん、「アベレ」のベテランの安定感はさすがでした。その他にもまだまだいますが、上げたらキリがないですね。

ー最後に何かメッセージを。
BBOY/BGIRLは他のジャンルのダンサーから最もリスペクトされるべきダンサーだと思います。それは、オリジナルのムーブを作り出すクリエイティブな部分やパワーやフリーズ、トリック、フットワーク等、体を酷使してダンスしてるからです。しかし、それがダンスじゃなくなると、僕等が体操やサーカスを見てるように、別モノとして見られるようになってしまいます。昔のオールドスクールナイトではBREAKINGが1番盛り上がっていて、ある時期から1番盛り上がらなくなりました。それはダンス感が無くなっていったからでした。近年のオールドスクールナイトでは、徐々にBREAKINGも盛り上がっていますよね。それはBBOY/BGIRL達がダンスを取り戻してきたからだと思います。しかし、やはりBBOY/BGIRL達にはダンスに対して向き合う意識が、オリジナリティーやスキル等への意識に比べてまだまだ低いと思います。それぞれ個々の好みがあって、どこに比重を置くのか、それが個々の個性に繋がっていく事は間違いない事ですが、ベースは全ての要素が一つになってBREAKINGが成立すると思ってるので、今以上にダンスとしてBREAKINGに取り組んで欲しいですね。

 

Dyzee
ー全体を振り返った感想をお願いします。
予選はサークルが小さくてB-BOY達にとってはやりやすい環境だったので、みんな良くて凄くいいヴァイブスを感じました。メインステージに移動してからは、誰がプロフェッショナルでバトルの仕方を熟知しているのかや、誰がステージ慣れしていないかどうか等は、見てすぐ分かりました。どのバトルも僅差のバトルが多くて、審査は大変でした。

ー決勝戦「K.A.K.B.」vs「Body Carnival」について
凄く僅差でしたね。ラウンドごとのスコアはドローでした。しかし「ドロー」という判定は出来ないルールだったので、このバトルを「先攻」した「K.A.K.B.」に上げました。「後攻」というのは「先攻」したチームに対してアンサーしていけるという部分でバトルをコントロールしやすい側面がある中で、今回ドローのスコアとなったという事は、「後攻」という僅かながらあるアドバンテージを差し引くと僅差で「K.A.K.B.」の勝利と判断しました。

ーその他、特に印象に残っているバトルやダンサーを挙げて下さい。
バトルで言えば当然決勝戦は印象的だったね。B-BOYでは「HAYATO1」、九州男児CREWの「ユウキ」が印象的でした。「K.A.K.B.」はメンバー全員良かったですね。

ー最後に何かメッセージを。
日本人のいいところは、100%のエナジー・パッションで踊るところですね。他の国のダンサーと比べても、そういう部分に長けているように思います。スタイルの種類が豊富で、1つのクルーの中に色んなスタイルが見られたという事もいい部分ですね。必要なことがあるとすれば、自信を保つ事ですね。バトル中にミスがあった時に、他のメンバーが自信を失ったような表情をしてしまうと、ジャッジや見ている人達に伝わってしまう事があるので、気をつけて欲しいですね。あと日本人がすべき事はプロモーションですね。素晴らしい実力や個性を持った人が多いにも関わらず、世界に対してその実力をプロモーションする事が足りていないから勿体無いですね。最後にもう一つ、日本のみんなはマシーンのようにイベントをオーガナイズしたり、大きく意味のある事をしてくれる人をこれから先もリスペクトし続けて欲しいです。マシーンのような人がいる事や彼がやってきた事、そしてアドヒップやオーガナイザー達が作るプロフェッショナルで凄いイベントによって今がある事をもしかしたら分かってないかもしれないけど、他の国ではもうそれがなくなっている国もあるので、常に感謝を忘れずに。例え勝てなかったとしても、こんなイベントをしてくれることに感謝を持ち続けて欲しいですね。

 

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