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2016年5月3日(火), 5月4日(水) @ZEPP NAMBA

WAACKING main
OSN WAACK元年となるこの記念すべき大会に
日本全国、更には海外からも総勢233名が集結!
DAY1からDAY2まで余す事なく熱狂を呼んだ
“WAACKING 1ON1 BATTLE”
初代チャンピオンは
“美都留 [Mitsuru]”

トーナメント

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まずはDAY1。ドレスアップした衣装に身を包んだ男女(男1:女9) がディスコ・ミュージックでウォームアップしているという、例年とは違った風景のエントランスゾーン。今か今かと待ちわびる、そんな空気を破り、MC KNITにより発せられた「OLD SCHOOL NIGHT WAACKING 1 ON 1 BATTLE!!!!!」のシャウトと共に沸き上がる歓声と拍手。早くも高濃度な一体感と歓喜が会場を包み、それは今から始まる最高な時間を予感させた。
まずは一次予選。1人30秒の持ち時間で自身をレペゼンしていくオーディション形式だ。2サークル進行で展開し、各ブロックの終盤には実力派WAACKERが登場するという、OSNのPOPPINGやLOCKINGを踏襲したシステムだ。予選は常時声援が飛び交い、踊るWAACKERは制限時間30秒をフルに使って自身の個性や世界観を最大の力で表現していく。そんな中、高水準なスキルを表現し、音楽を上手く捉え、自身の個性を上手く発揮できた者、67名が二次予選へと進んだ。二次予選は更にそこから16名まで絞られる。若手からベテランまで、各地・各国の名のあるWAACKERが次々に登場。ハイレベルなダンスの連続で一際歓声量もアップ。DAY2進出者発表では延長戦が2つ発表され、熱いバトルの末、トーナメントに進出する計16名が決定した。
迎えたDAY2。オープニングセレモニーではいつもの「アンセムミックス」にWAACK分が加わった新たなバージョンによりスタート!ジャッジショーもWAACKからスタートし、三者三様のダンスで会場を沸かせた。トーナメント一回戦の会場は引き続きエントランスホール。この一回戦を勝ち上がる事が出来ればメイン会場での準々決勝へと進む事となる。「Lip J (韓国)」「Evan (中国)」「Bagsy (UK)」「Chrissy Chou (台湾)」といった海外勢が勝ち上がっていく中、「MIKI」や「IBUKI」を始めとする日本を代表するWAACKERも勝ち上がりを決めていく。また、敗れはしたが「GAKU」や「WAACKIN-GO」は強烈な印象を残すダンスを見せ、会場を大いに沸かせた。
ベスト8からはいよいよメイン会場での開催。ここで海外勢が高いアピール力、エンターテイメント力を発揮。特に第二バトルの「Bagsy」vs「IBUKI」戦では、「Bagsy」が強烈な個性と表現力で縦横無尽の大暴れ。優勝候補の一角「IBUKI」を破るという番狂わせを起こした。そして第四バトル「美都留」vs「MIKI」では、優勝候補本命と目されていた「MIKI」を「美都留」が破るという波乱を起こした。そして迎えた準決勝「Lip J」vs「Bagsy」は「Bagsy」の見る者の予想を超えてくる表現に対し、冷静に自身のスタイルを見せた「Lip J」が勝利。「calin」vs「美都留」はそれぞれの良さがぶつかる好バトルを展開し、結果僅差で「美都留」が勝利。
いよいよ決勝戦。韓国のトップWAACKER「Lip J」と、関西の若手代筆頭「美都留」の対決。冷静沈着、クールなスタイルをしっかりキープし、ラインの美しさやWAACKのシャープさで魅せる「Lip J」に対し、JAZZで培った軸や動きの安定感とソウルフルさやパッションを込めた情熱的なWAACKで対抗する「美都留」。双方とも終始集中力を切らすことなくバトルは終了。結果は3-0で「美都留」が勝利し、記念すべき初代チャンピオンの称号を手にした。
OSNに大きなインパクトと感動を与えた今回のWAACKING。これからのOSNでどういった歴史が刻まれていくのだろうか?今から楽しみだ!

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▼JUDGE’S COMMENT

WAACK JUDGE

 

Tyrone Proctor
ー全体を振り返った感想をお願いします。
とても楽しくて素晴らしかったよ。マシーンは本当によくやったと思う。世界中の多くのダンサーが1つの場所に集まってバトルをするという事を学べたのだから、私にとっても素晴らしい時間だった。予選は凄く沢山のWAACKERを審査した訳だけど、自分のジャッジを行う時に大切にしていることは、その時その一瞬を見ること。過去にどんなダンスを踊っていて、未来にどんなダンスを踊っているかなんて関係ない。ダンサーが踊っているその瞬間をジャッジする。たった今私が見ているものをね。それが私のジャッジのやり方なんだ。

ー決勝戦「Lip J」vs「美都留」について。
良かったと思う。音楽がもう少し違っても良かったかなと思うけど、バトルはとても良かったと思うよ。

ーその他、特に印象に残っているバトルやダンサーを挙げて下さい。
最も印象に残っているバトルはDAY1の予選だよ。なぜならみんなが踊っているところを見られたからね。あんなに多くのWAACKERを見られたんだから。それが一番印象に残っているバトルだ。音楽も素晴らしかったね。とても楽しかったよ。ダンサーを挙げるとなると、とても難しいな。だってみんな個性的だから。それぞれ違った個性を見ないといけないからね。一人になんて絞れないよ。みんなそれぞれ違うスタイルを持ってるから。みんなWAACKを踊っているのにみんな違う。私が好きなところはそこなんだ。

ー最後に何かメッセージを。
まず言えることは、音楽が鍵なんだ。日本人ダンサーはWAACKINGの歴史をリスペクトしてほしい。ディスコミュージックがダンスの基盤なんだ。80年代の音楽でもファンクでもソウルでもない事を覚えていてほしい。次に、どのように個性を出すかを学んで欲しい。WAACKINGはとても個性的なダンスだ。それともう一つ、WAACKINGは聞こえてる音楽を表現することが大事だ。人が聞こえてる音楽を実際に見させてあげるんだ。これはWAACKINGの鍵だよ。WAACKINGは日々進化している。でもこれだけは言える。ダンスは音楽があるから生み出されるんだ。ダンスから音楽は生み出せない。だから音楽は本当に大切なんだ。WAACKINGのシーンのために、70年代にプレイされていたオリジナルの音楽をかけ続けてほしい。これが全てだ。70年代のあの時代のディスコミュージックだよ。WAACKINGミュージックを作った一人、マイケルアンジェロ、DJだった彼が流す音楽をリスペクトするべきだと思う。彼は革新的だった。とても素晴らしい事だよ。このダンスはゲイのライフスタイルから来た事を覚えていて欲しい。多くの人がそのライフスタイルを身近に感じていないだろうけど、リスペクトして欲しい。それがこのダンスの鍵だ。

ー日々生まれる新しい音楽でWAACKINGを踊ることはどう思いますか?
個人的には、みんなそれぞれ好きに踊ればいいと思っているよ。でも音楽を分からない限り踊ってるとは言えない。もし音楽を新しいものに変えるなら、今からWAACKINGを始めたい新しいダンサーは真のWAACKINGを知らないことになる。歴史は歴史なんだ。新しい音楽でダンスを作っていく事は良い事だと思っている。だけど、WAACKINGはディスコと共に進んできたんだよ。最後にもう一度言うよ。音楽を理解しないと、絶対にダンスは理解できない。とにかく、当時の音楽と今の音楽は全く別物なんだ。新しい音楽を聴いて踊るダンスは別の物となる。もちろんそれが悪いとは言わない。でも私にとってそれは、尊敬を欠くことに値する。私はダンスを学んだのではなくダンスと共に生きてきたんだ。これからもそれが私の役目だよ。

 

YASCO
ー全体を振り返った感想をお願いします
ニットさんのコールから始まり、終始賑やかで出ている側も見ている側も皆で最大級に盛り上がった、一体感のある二日間だったと思います。国内外問わず、自分のスタイルをレペゼンしている人が多く、WAACKの祭典でした。笑いあり、涙あり、あんなにWAACKで興奮した二日間は初めてでした。

ー決勝戦「Lip J」vs「美都留」について。
音楽と自分とをバランス良く持ってる二人だなと思いました。「Lip J」はとてもナチュラルで、それでいて繊細で、音楽に無理なく自然にWAACKを踊る人だなと思いました。「美都留」は音楽に対して自分の魅せ方とタイミングを知ってる人だなと思いました。ジャッジするにはとても難しく僅差でしたが、より心を掴まれた瞬間が多かった方に手を挙げました。

ーその他、特に印象に残っているバトルやダンサーを挙げて下さい。
まず最初に「MIKI」。「MIKI」らしい音の強さとグルーヴは唯一無二でした。「calin」は音楽との一体感が自然で、彼女の踊りからは音ではなく音楽が聞こえてくるようでした。「IBUKI」はスキルと音へのアプローチが的確で、全てに説得力がありました。そして最高のパフォーマー「Bagsy」。今年一番会場を沸かした人だと思います。他にも「Chrissy Chou」や「WAACKIN-GO」や、「RYOTA」「MAO」…挙げだしたらキリが無いくらい、素敵なWAACKERが沢山いました。

ー最後に何かメッセージを。
記念すべき第一回目は終わりましたが、そう、今年から…始まったばかりです。ここからがスタート。目指すものが出来た瞬間、自分を見つめる瞬間が持てたのだと思います。自分がカッコいいと感じたり、魅力を感じるものは、自分から生まれたもの。もちろん人それぞれ。だからダンスは素敵なんです。色んなスタイルがあり、アプローチも様々。だからダンスは楽しいんです。今回出場されていた皆さんは本当に素敵でした!これからも自分のカッコいいと思うダンスを、WAACKを、追求し続けていって下さい!


JUNKOO
ー全体を振り返った感想をお願いします。
今回は、OSNにWAACKサイドが初めて加えられる事もあり、参加されていた皆さんのWAACKアイデンティティーを出し切る!というようなエネルギーで満ち溢れていました。「勝ちたい」という想いよりも、あの場で踊る一つ一つの機会に魂を込めてWAACKされていたという熱いものを全体を通して感じました。だからこそ出られていた皆さんお互いが高め合っていて、勝負だけではない素晴らしい空間になっていました。

ー決勝戦「Lip J」vs「美都留」について。
決勝ではそれぞれタイプの違う女性らしいWAACKをしていて、とても美しかったです。「Lip J」のクラシックなコンセプトに対して、「美都留」はパッション溢れる力強いスタイルで、お互いが自分の女性らしさを分かっていて、ナチュラルに伝わりました。WAACKはゲイカルチャーから生まれたダンスですが、その要素を取り入れて、自分のフィルターで、自らの個性で踊る事が凄く大事だと思っています。なので、決勝バトルはお互い自分なりのWAACKダンスをレペゼンした素晴らしい試合だったと思います。

ーその他、特に印象に残っているバトルやダンサーを挙げて下さい。
印象的なダンサーは「Bagsy」です。WAACKの要素としてパフォーマンス性が凄く大事だとOGの方々から教わってきたので、私もそのパフォーマンス性とダンスのバランスを心掛けて踊っているのですが、なかなか簡単な事ではないと思っています。彼は常に観客の目線でパフォーマンス・ダンスをしていて、一試合ごとに張り詰めた空気感を壊していて、他のダンサーさんにも影響を与えていて、素敵なダンサーさんだと思いました。

ー最後に何かメッセージを。
改めて、今回WAACKの大舞台を創って頂いた方々、本当に有難うございます。来年はこの大舞台へ必ず挑戦します!「今」を当たり前と思わず、創って頂いた機会に感謝して、次に向かって前進、自分の感じる直感やWAACKの信念を貫いて、皆でお互い高め合って成長していきましょう!

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