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2016年5月1日(日)@SPACE A-Sh

Winner D

HIBIKI_banzai

全国から133名がエントリー!
優勝はレペゼン滋賀
“Hibiki”

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OSN VOL.18の2日前、5月1日(日)に開催された “Be.b-boy” 。例年このGW中のBe.b-boyはOSNの海外ジャッジを招いて開催されるソロバトルな訳だが、今回はカナダ出身、現在韓国で活動しているスレッドスタイルのオーソリティー「Dyzee」がジャッジとして登場。ソロバトルには全国から総勢133名がエントリー。キッズから若手、更にはベテランまで幅広い世代が参戦し、様々な個性・スタイルが見られるバラエティー豊かな大会となった。予選では、非常に高難度な大技を繰り出すキッズもいて会場を沸かせたが、やはりある程度スタイルとして成熟した若手以上の世代がトーナメントへと進出。ハイクオリティーなオールマイティー型B-BOYもいたが、ブレイキングのいずれかの要素に突出した個性派B-BOYが目立ち、違ったスタイル同士の対決の連続となりジャッジを悩ませた。
迎えた準決勝第一バトルは「HAYATO1」vs「KaKu」。最近では「HEROES」のメンバーとして共にクルーとしてバトルをするチームメイト同士の対決。バリエーション豊かなフリーズのコンボを得意とする「HAYATO1」は、このバトルでもフットワークの流れから硬質なフリーズで音にハメる等、ポイントを押さえたバトルを展開したが、 対する「KaKu」のアグレッシブに攻めるヘッドスピンのコンボをメイクし、エナジー量で「HAYATO1」を圧倒し勝利。準決勝第二バトルは「Hibiki」vs「babylon」の対決。超個性的なトリックを得意とする「Hibiki」と、ROCKINGやタイトなTOPROCK、フットワーク等を得意とする「babylon」という、完全にスタイルウォーズとなったこのバトルは、パワーと気迫で僅かに上回った「Hibiki」が勝利。
決勝戦は「KaKu」vs「Hibiki」の対決。決勝ということで、既に2人共消耗しているはずの状況だが、1本目、2本目共に互いに好ムーブを出し合い、結果はジャッジの挙手に委ねられた。結果は2-1の僅差で「Hibiki」が勝利。
全体的にまた一つシーンが次の段階に入っている事を感じさせた今回の「Be.b-boy」。今のシーンの代表的B-BOYの一人と言える「Hibiki」の優勝は、若手の勢いが目立つ現在のシーンを象徴する結果だったと言えるだろう。優勝コメントでは「価値観をひっくり返したい」と熱く語った彼。彼や彼周辺のクルーの動向、そしてこれからのシーンの動きに注目していきたい。

1

2

4-1

4-2

JUDGE

JUDGE’S COMMENT

m0nm0i
予選は出しきれた人とそうでなかった人の差が激しかった事が印象的でした。あと、基本的な技術のレベルは上がっているんですが、音楽をどう感じてどう踊っていくかがポイントになったと思います。トーナメントを見て感じたのは若手の勢いですね。ここ最近メキメキと急成長を見せるB-BOYが多く見られました。決勝は自分は「KaKu」ちゃんに上げました。「KaKu」ちゃんは周りや相手にパワーを与えながら、それらをパワーに変えて「パワームーブ」を繰り出す。そういう部分が素晴らしいんですよね。決勝も僅差だったんですが、より気持ちが乗っていた「KaKu」ちゃんに上げました。決勝が一番良かったと懐います。印象的だったB-BOYは「Kishitake」「RyoT One」ですね。

MAHHA
予選からレベルが高かったですね。色んなスタイルがありすぎて素晴らしいなって思いました。どのスタイルであったとしても、そこに良いとか悪いとかはなくて、自分のスタイルをどれだけ貫いて質を上げてそれが認められるところに持っていけるかだなと感じましたね。トーナメントでは、どれだけ気持ちが折れない強いメンタルを持っているか、強い気持ちで臨んでいるかという部分が勝敗の決め手になったバトルが多かったです。やはり決勝が凄かったですね。どちらも準決勝で出し切っているはずなのに、あれだけ決勝で強い気持ちを乗せたムーブを出せるのは、感動しました。印象に残っているB-BOYは「JUN」「RyoT One」「Kishitake」ですね。

Dyzee
予選は1つのサークルに対して2~3人くらい良いB-BOYがいたから審査は難しかったですね。全体的に本当に色んなタイプのB-BOYそしてB-GIRLがいて素晴らしかったです。スレッドが得意な人、オールラウンドな人、音楽性の高い人、トリックが凄い人、ROCKINGベースの人、パワームーブの人、キッズからベテランまで、ここには全てがあって、UNITYを感じたよ。優勝した「Hibiki」は予選で見た時から今まで見たことがないようなスレッドをしていて凄く印象に残っているよ。トロントスタイルの大事なこととして、見てる人に何が起こったのか分からないという気持ちにさせる、という事があるんだけど、それを彼から感じたんだ。正直最近スレッドスタイルの人を見てもそんなにFRESHな気持ちになる事は無かったから凄く驚いたよ。「KaKu」に、も驚かされたね。今、世界的に見てほぼパワームーブオンリーの人が決勝まで行く事自体レアな事だからね。彼はパワームーブのレジェンドだと思うよ。他に印象的だったB-BOYは「UTB」「RyoT One」「Kishitake」だね。全体的に素晴らしかったんだけど、一つ勿体無いと思うことは、日本の名前が難しくて覚えにくいことだね。もっと外国人でも覚えやすい名前にする事が、実は世界で活躍するためには大切なことだと思うよ。

龍二
予選からいつものBe.b-boyと違って、より個性溢れる色んなスタイルの人が見られたバトルだったと思います。別物vs別物といった比較を迫られて凄く悩んだんですが、最終的にはどれだけ貫いているかやクオリティーやオリジナリティーという部分の完成度等をもとに決めていきました。印象的だったB-BOYは「JUN」「KaKu」「Hibiki」ですね。「JUN」はオールマイティーでどこに行っても通用するハイクオリティー具合には驚きました。「KaKu」ちゃんは飛び抜けて自分の貫いていることを表現していたし、「Hibiki」も自分のオリジナリティーが明確で見ていて光るものを感じました。あと、一番思ったことは、「SHIE-CHAN」さんや「KaKu」ちゃんといった既に地位のあるベテランの人が、こういう場所にチャレンジしてくる事自体が素晴らしいと思いました。