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N&M

関西を代表する日本トップクラスのLOCKERであるNOBBYとMASATO。それぞれに違うチームで活躍する2人がJUSTE DEBOUT 2016にパリ予選から出場。快進撃を見せ見事優勝を成し遂げた2人にインタビュー。出場のキッカケや、各バトルについて、そして今後の展望等について聞いてみた。

 

ーこの2人で出場を決めた理由を教えて下さい。
M 僕がNOBBY君を誘ったんです。最初は出場する気は無かったんです。CiOちゃんがジャッジという事もあるし、気を使わせるのもあれかなと思いましたし。ただ、LOCK CITYに行った時に外国人LOCKERと話しした時に、例え奥さんがジャッジだったとしてもジャッジとして信頼しているなら別に気にせずに出場しても良いんじゃない?」って言われて、JUSTE DEBOUT日本予選が終わったくらいの時期に「出たい!」って気持ちが強くなり、KODだったり、シンガポールでショーしたり、イベントの事だったりで一緒に行動する事が自然になっていた「NOBBY」と出たいって思って、LINEで誘ったらすぐに「いいよ」っていう返事が来て(笑)。
N MASATOと色んな所で踊っていたし、フィーリングも合いやすいんじゃないかなっていうのもあったし、KODに向けて一つ詰めときたいなっていうのもあり、「いいよ」って返事しました。

ーJUDTE DEBOUT本番の為に色々準備したと思うんですが、ルーティンは何本用意していきましたか?
M ボツにしたのもあったので、最終的に10本くらいですね。だいたいNOBBY君がルーティンを用意してくれてて、それを2人でブラッシュアップしてって感じで作ったんですが、後に作った新しいルーティンの方が本番で多く使いましたね。
N ルーティンは余分に作っていって本番で選べるくらいで行こうって感じだったんで。練習は、JUSTE DEBOUT以前からシンガポールのショーの練習やらKODの練習やらで既にしていたので、本当に自然なもんでしたね。何の違和感もなく2人で練習して気付けば朝みたいな。以前JUSTE DEBOUTに出場した時みたいな気負いは今回はなく、ナチュラルなスタンスで2人の息を合わせていく…っていうような感じでしたね。

ーではJUSTE DEBOUT1日目の予選ですが、予選に出たチームは全チーム本選に上がったらしいですね。
N それでも予選は形だけはやったんですよ。みんなオーディションの1分間はレペゼンして。ただ、自分達は全チーム上がる事を知らなかったし、予選が始まるまで5時間待たされたんで、そのフラストレーションとかも含め、結構気合入れたダンスをして、ルーティンも1つ使ってバッチリカマしたんです。そしたら「みんな上がるんだよ、だから今日はパーティーなんだよ」って聞かされて…。ルーティン1つ使ってしまったやんって言う (笑)。

ー予選に集まったチームというのはレベルはどうだったんですか?
N 予選には全部で16チーム集まったんですが、ほぼ初心者みたいなチームは無くて、しっかりとした実力のある16チームだったと思います。
M フランス以外からのチームも多かったと思います。それにレベルも高かったと思います。トップ8に進んだチームはほぼこの予選から上がったチームばかりだったと思いますね。

ーTOP32のバトルはどうでしたか?
M 女の子2人とだったんですが、実力差は正直かなりあったので、ルーティンは温存してソロのみでバトルしました。
N 正直…覚えてないです (笑)。

ーTOP16「Liss Funk & Willow」の一戦はいかがでしたか?
N フランスを代表するロッカーでもあるし、向こうはホーム、自分達はアウェイなんで、気合入れてかからないと危ないぞっていう思いがありました。このカードが一番危ないかもって思ってたくらいなんで。自分はエンジンがかかりきらず、そこそこだったんですが、ルーティンがいい感じにハマったし、相手も本調子では無かったぽかったので、勝てたのかなとも思います。

ー3日間の大会期間があった訳ですが、空き時間などはどう過ごしていたんですか?
N ホテルでゆっくりしてましたね。JUSTE DEBOUTで踊ることのみに集中してました。ちなみに自分はリラックスするために日本から映画を持ってきてホテルでいる時はずっと見てました。
M 僕も違う映画を見てましたね(笑)。

 

ーでは、3日目のトップ8のバトル「CARAMBAR & CANDY MAN」との対戦はいかがでしたか?
M フランスの若手ロッカー達でした。バトル終わった後に「バトルできて良かった!」って言いに来たくらいなんで、おそらく以前に僕らが別々にですがJUSTE DEBOUTに出ていた時に客席とかで見てた…くらいの子達じゃないですかね。バトルしてみて凄く勢いというかイケイケのエナジーは感じましたが、自分達が勝っただろうなと感じました。

ー実際、勝った訳ですが、相手はホームで尚且つエナジーがある、こちらはアウェイという中で不安は無かったですか?
N 以前出た時からレスポンスのズレは感じてました。日本だったらレスポンスのある細かいフィーリングやニュアンス、リズム、といった部分で全くレスポンスがなく、派手な技や分かりやすい動きにレスポンスがあるという状況に、以前は悩まされたもんです。ただ、今回はそういう状況があるかもしれないという想定の中で、それでもいつも通りの自分達で行く事を心掛けていました。そんな中、今回MASATOのダンスを見て思ったのが、「俺もオッサンになってきたかな」って事ですね。MASATOは自分より5歳若い25歳なんですけど、そういう若さもあってかエネルギッシュなんですよね。テクニックの中にエナジーが自然に入ってくる年齢なのかなと。
M 自分も何度かフランスで踊ってるんですが、そういうレスポンスの無さに戸惑いは持ってたんですが、今回は不思議とそういうのは気にならなかったですね。
N ある程度認知されているからじゃないですかね?MASATOのダンスにこっちの人達も慣れてきたからかも知れないですね。

ー今回DJの選曲が良かったらしいですね。
N そうですね。以前僕とYU-MAHで出た時よりも踊りやすかったですね。

 

ーでは準決勝「MANU & ZID」とのバトルはいかがでしたか?
M フランスのチームで「MANU」が前回大会を含め、何度かJUSTE DEBOUTで優勝している実力者ですね。けどこの準決勝のバトルが一番ハマったバトルかもしれないです。
N 2ラウンド目のMASATOのソロがメチャ良かったんですよ。MJの「JAM」がかかったんですが、そのブレイクのところでMASATOの十八番の「ジャンプ」を出して、会場が沸いたんですが、あの時がLOCKING全体で見て一番の沸きだったんじゃないかと思ってます。
M JUSTE DEBOUTで初めてアレを体験したんですが、あの時は気持ちよかったですね。これまで挑戦では全然レスポンス無かったんで。バトルの内容としては、相手チームはMANUは凄く良かったんですが、ZITはそこまででは無かったし、自分達のチーム力の方が上だと感じていました。MANUはとにかく体力が凄いんです。以前に一度「MANU」「ZIT」「MASATO」「CiO」でサイファーやった事あるんですけど、その時ずっと踊り合っていたら、僕、足をつっちゃんたんですよ。だから体力切れが自分達に起こったらヤバかったかもしれないですね。
N MANUのルーティンを警戒してましたね。結構面白いの作るんで。けど、それも向こうのルーティンがイマイチだったし、結果は4-0で自分達が勝ちました。ただ、この「MANU」なんですが、負けた時にジャッジにコールアウトを良くする奴で、結構ジャッジはそれを恐れていたみたいなんですね。けど4-0完敗という状況にコールアウトもしなかったですね。

 

では決勝戦です。対戦相手は韓国の「LUNA & Mr. SPLIT」でしたが、いかがでしたか?
N 僕は疲れてはいなかったんですけど、乗らなかったですね。
M 体力的には準決勝の方がキツかったですね。決勝は楽しめました。相手は以前から知ってるんで、決勝前に一回集中が切れかけたんですよね。もう楽しかったら良いかな?みたいな。けどそこから気持ちを引き締め直すことが出来たのは成長した部分かなと思います。ルーティンも結構いいやつを残せていたので、不安はなかったですね。
N 「ダンス」をしっかり評価してくれる審査員だったので、別に何に合わせることもなく、いつも通り踊ったら大丈夫かなとは思ってました。ただ、やっぱり思ったのは、優勝とかバトルに勝つとかよりも「MASATO」にカマされたのが一番悔しいですね。一番嬉しいのは「あれ、ヤバかったよ!」みたいな言葉なんですけど、終わった後にそういった事を言ってもらえるようなダンスが出来なかったことが悔しかったですね。
M 今回自分は珍しく調子が良かったんですけど、もし調子悪くてそれで勝ってたらモヤッとしていたでしょうね。一番いいのは自分達も、相手もどっちもいいダンスが出て、それで自分達が勝つっていう事ですね。そしたら「今年のLOCKヤバかったね」って事になってLOCKが盛り上がっていくと思うので。
N 決勝は相手と上手くダンスでコミュニケーションが取れなかったというのもありますね。

ー決勝が終わり、迎えた結果発表。4-0で優勝でした。どんな心境でしたか?
N それどころではなくて、カマせなかった事が悔しいっていうのが大きくて、そのことばかり考えてましたね。気付けば優勝写真の撮影してる事に気づく…みたいな感じでした (笑)。
M 今回はトップ8が決まった時点で決勝まで行くイメージはできてたんですよ。決勝の相手は「YU-MAH & SEIJI」になったらもう勝てるかどうかは分からなかったですが、ベスト8で負けたので「これは今回優勝できるかもしれない」っていうイメージが出来て、決勝前は逆にちょっと緊張してしまいましたね (笑)。あと、もし決勝でジャッジが割れた場合「CiOがジャッジだからだ!」みたいに思われてしまうので、今回4-0で勝てて本当にホッとしましたね。

ー最後に今後チャレンジする若手ダンサー達にメッセージをお願いします。
M 僕も若手ダンサーなんですけどね (笑)。けど、今回NOBBY君を誘って再認識したことがあるんです。それは「フットワークの軽さ」の大事さですね。興味がある事に対して「やろう!」って思った時に実際に「やれる」「動ける」という事が出来れば、何かチャンスは来るんじゃないかって思います。
N 自分がやりたい事を、シンプルに最小単位まで絞っていけると、道が見えてくるのかなって思います。今回にしても優勝したいから出てる訳ではなく、世界一になりたいから出ている訳ではなく、踊っているその時その瞬間にいいダンスが出て、そのダンスから観客が何かを感じて沸く、あの空間を感じたい。それだけなんですよ。だからそれが今回できなくて悔しいんですよね。あとは…まあ、英語はやっといた方がいいですね 。身をもって実感しました (笑)。ただ、ダンス自体は言葉は関係なく共有し合える素晴らしいものなんですけどね。

ー今後の展望をそれぞれ聞かせてください。
M 2年位前からバトル熱が上がってきてるんですね。周りからしたら「バトルばっかり」って思われてるかもしれないですけど、自分は今バトルが結構楽しいんですよね。勝ち負けがあるっていうのも悪い部分だけではないとも思っていて、負けたくないって思った時に出る踊りがいつもの自分と違ってたりして、そういう今まで気づかなかった自分のダンスに遭遇できるっていう部分で今面白く感じているんですよね。ショーたかだけだと絶対その感じにならないですからね。こういう事って時期によって変わるとは思うんですけど、こういう感覚でいる内に色々出たり挑戦したりしておこうと思っています。とりあえず獲った事のない大会に照準を合わせて頑張りたいって思ってます。
N 和歌山にずっと身を置く自分としては、普段から周りの子達に言っている「環境じゃなくて変わるのは自分次第」って事が、今回証明できたかなと思います。そんな和歌山でこの8月に大きなイベントを開催します。僕を含め、MASATOやCiOちゃん、TAKE-C君、花井さん、YUKARIさん、を筆頭に全国のLOCKダンサー、そして世界中のLOCKダンサーの協力を得て、と言うかFUNKが好きなダンサーの協力を得て、開催する一大イベント「Funkixx」。FBページにて情報を発信していくんで、気になる方はそちらをCHECKお願いします。
「FUNKIXX PAGE」https://www.facebook.com/funkixxjapan/

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