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アメリカ西海岸を代表するFINGER STYLEのスペシャリストクルー “FINGER CIRCUS” の主要メンバーにして、独自のスタイル “FACE TUTTING” をレペゼンする新進気鋭の若手ダンサー “CTut”
2月に初来日し、大阪と東京でショーやバトルジャッジ、エキシビジョンバトル、ワークショップ、動画撮影等々、その個性的なダンスで、TUTTINGフリークをROCK。そんな彼にインタビューを敢行。TUTTER やTUT好きは要CHECK!

 


ーダンスを始めたのは何歳からですか?
自分が歩き始めたくらいからリズムを取るのが好きで踊ってたから、その頃から踊っていると言えるけど、今みたいにちゃんと考えてクリエイトし始めたのは13歳からだね。最初はポップから入って、少しブレイキングもしていたよ。TUTTINGをやり始めたのは15歳からだね。

ーTUTTINGを始めたキッカケは何ですか?
最初はMr.WigglesやPACMAN、SALAHにも影響を受けたね。最初はポップの一部として捉えていたんだけど、このスタイルに凄く可能性を感じたんで追究を始めたよ。

ーCTutと言えば “FACE TUTTING” ですが、この独自のスタイルはどうやって考えついたんですか?
TUTTINGやFINGER DANCEを追究していく中で、「FINGER THREAD」(指で作った輪っかに指を通していくトリッキーなスタイル)を開発したんだよね。あと、友達とふざけて「FACE ANIMATION」をして遊んだりもしていて、それらを融合できないかと考えたんだ。FINGER TUTTING、FINGER THREAD、FACE ANIMATION。これらの融合が「FACE TUTTING」だね。

ー”FINGER CIRCUS” が結成されたのはいつですか?
元々の出会いはサンフランシスコのバトルだね。チーム結成は2013年で、元々僕とPNutとEraはコラボしていて、StrobeとNemesisもコラボしていて、あと「40Fingers」としてアップされた動画で自分以外の4人がコラボしていて…って感じでメンバー同士それぞれで繋がっていたんだよね。そして僕の「CTutTheCreator」というYouTubeチャンネルでNemesis, PNut, Strobe, Era, そして自分というメンツで「Dexterity」というタイトルで動画をアップしたんだけど、その反響が良くてそのままチームとして活動するようになったんだ。そしてしばらくしてからJayfunkが加入したんだよ。

ーメンバーそれぞれが個性的なスタイルを持つFINGER CIRCUSですが、それぞれのスタイルについて教えて下さい。
自分は前述した通りのスタイルだね。「PNut」は僕がやり始めた「FINGER THREAD」のやり方を教えたらそれを独自に進化させて彼オリジナルの「メデューサスタイル」を確立したよ。「Nemesis」は親指の柔軟性を活かしたオリジナルスタイルが得意で、「Strobe」はアングル系のTUTを得意としているよ。「Era」はイリュージョンが得意。そして「Jayfunk」はトラディショナルなTUTING&FINGER TUTTINGのマスターさ。それぞれが個性の塊で、まるでアベンジャーズさ(笑)。

ーFINGER CIRCUSの活動内容を教えて下さい。
YouTubeでの動画配信はもちろん、これからはワークショップやパフォーマンス、TVショー等の仕事を重ねていきたいね。今のところメンバーそれぞれ個人でオファーされる事の方が多いんだけど、クルーとしての活動もしていきたいと思っているよ。プロダンサーとして活動しているのは自分と「Jayfunk」だけで、あとのメンバーは普通に仕事していたりバイトしていたりしてるよ。

ーFINGER CIRCUSの今までにやった主な仕事を教えて下さい。
「PNut」は、Taylor Swift 「Shake it Off」のMV、SkrillexのMV、SephoraのCMをやったね。「Jayfunk」は、SamsungのCM、マクドナルドのCM、映画「Doctor Strange」の振付、America’s Got Talentへの「Technicianz」としての出演などを始め、色んな仕事を手がけているよ。「Strobe」はマクドナルドのCMや、パリでのバトルジャッジやワークショップ。あと、FINGER CIRCUSとしては色んな有名ダンサーと共に「androidwear」のCMに出たよ。

ーDDL (Dexterity Dance League)を開催しようと思った理由は?
「TUTTINGはポッピングのスタイルの一つだし、そもそもTUTTINGなんてダンスの要素が薄いしな」みたいな捉え方をされている現状があるから、TUTTINGをメインでやっている人にとってのホームとなるようなイベントを開いて、TUTTINGを押し上げたいという気持ちで開催したんだ。ヒントとなったのは「Dark Matter Squad」がボルチモアで開催している「Axiom」だね。このイベントのFINGER STYLE BATTLEのジャッジで呼ばれた時に、凄く良いなと思ったんだ。DMJのメンバー (CHAM, NARI, RYOGA)と出会ったのもこの時だね。

ー次のDDLの開催はいつですか?
2016年8月にロサンジェルスとカリフォルニアで最大規模で開催予定だよ。バトルは「FINGER STYLE BATTLE」「FULLBODY/TUTTING/ANGLES」「GLOVING LIGHT」「OBJECT MANIPULATION」の4カテゴリー。「FINGER STYLE BATTLE」は指のみのバトル。「FULLBODY/TUTTING/ANGLES」は、体全体を使ったボーンブレイキング等も含めたTUTTING等全般だね。「GLOVING LIGHT」は、指先が光る手袋等を使った表現。「OBJECT MANIPULATION」は手に持てる程度の物を使った表現だね。世界中のTUTTINGフリークが沢山集まって、シェアし合って、一つになれば最高だと思うんで、日本のTUTTING好きの人は是非DDLに来て欲しいと思っているよ。そしてこのDDLがもっと成功したら、複数の国で予選をやる国際大会にしたいと考えてるんだ。

ー大阪でのワークショップ、そして「LOUD MINORITY」出演の感想をお願いします。
大阪は最高だったよ!ワークショップは最初はキッズ達がいると聞いて、不安もあったんだ。ある程度理論的な部分もあったりするから理解できるのか心配していたんだけど、キッズ達はNARIの生徒達で上手な子が多くて全く問題なかったね。あと、みんなアメリカ人みたいにエゴイスティックじゃない上にセンスや才能が豊かだから、スムーズに教えることが出来たよ。「LOUD MINORITY」はどの出演者も個性的でそれぞれからエナジーを感じたよ。特に「BIOGRAPHY」の4人は「未来」だね!セッションも最高だったし、あっ「源元」のソロショーも良かったね(笑)!

ー今後の目標を教えて下さい。
今後も色んな所を旅したいね。DDLをもっと大きくしていきたいし、FACE TUTTINGというアートをもっと進化させて広めていきたいよ。とにかくお金では無く「経験」を積みたいんだ。自分にとってプラスになる事には貪欲に挑戦していきたいね。そして多くの人とアートをシェアしたいよ。


通訳: 源元
写真: Takeshi Murakami