2016年3月31日(木) @CAT HALL
29チームがエントリー。高校2年生 (4月より3年生)の世代は「ラストアタック」となるだけに、その世代のダンサーを含むチームのこの大会に懸けるモチベーションの高さを伺わせる気迫の込められたダンスが多数見られた。また、高校ダンス部所属の実力派チームも多く参戦しており、ハイレベルな構成力が光るパフォーマンスも多く見られた。そんな中、優勝に輝いたのはヒップホップチーム「BADASS」。リラックスした中で表現するナチュラルかつRAWなヒップホップを披露。大人顔負けの絶妙なフィーリングで見事優勝を獲得。2位にはヒップホップチーム「SWAGGERZ」が入賞。緩急織り交ぜた作品構成の中に「シカゴ・フットワーキン」も取り入れ、ルーティンにソロにと隙のない作品構成で一体感のある気迫のダンスを見せた。3位にはロックチーム「NAUGHty」が入賞。個々の安定したスキルを活かした作品を展開。DANCE ATTACK!! TOKYOでは4位入賞でギリギリ「シード権」獲得ならずだっただけに、大阪大会での3位入賞(決勝シード獲得)は一安心といった心境だろう。4位にはWAACKチーム「ALRESCHA」が入賞。ハイレベルな個々のスキル、独自の選曲センス、緩急のある独特の表現が個性的。中盤でメンバーの「ミヤカ」が足を負傷するトラブルに見舞われるも、最後まで見事に踊りきり4位入賞を果たした。5位にはダンス部所属のポップチーム「MINOH DANCE CREW」が入賞。非常に高い構成力の作品を披露。個々のパッションもしっかり爆発させ、一体感とエナジーを感じさせるダンスで5位に入賞。そして、特別賞には「Jigga Peeps」「Brave Shot from UenomiyaSDC」の2チームが入賞。ヒップホップチーム「Jigga Peeps」は、繊細なグルーヴから強烈なヴァイブスまで、緩急の利いたダンスを披露。ダンス部所属のロックチーム「Brave Shot from UenomiyaSDC」は、人数を活かした構成とパッションを前面に押し出したパワフルなダンスで特別賞を獲得した。
結果発表では、嬉しさや悔しさ等、この大会に懸ける意気込みが強いからこそ出てくる感情が表出。入賞できなかったチームや、入賞しても3位以上に入れなかったチームは、是非夏の予選大会でのリベンジを目指して欲しい。
KORGE
飛び抜けたチームは無かったですね。横一線のレベルのチームが多い中、より際立った個性があり、見終わった後もすぐに思い出せるようなチームが上位に来たと思います。入賞チームでは、「BADASS」は終始ノリが素晴らしくて、何も知らないで見たら25歳くらいのダンサーのチームに見えるくらい良い意味で高校生っぽくないダンス力でした。「MINOH DANCE CREW」は、作品が秀逸でした。フォーメーションもダンス力も個々のパッションもバランス良く全部クリアに表現できていたと思います。入賞以外では「INNOCENT」が、印象に残っています。個々のノリを感じられたので、今後が楽しみです。「AHURO」は、ルーティンも揃っていて世界観もあり良かったですが、もう少しナチュラルに表現できればもっと良かったかと思います。
AYUMI
上手な人が多いなと思いました。上位は技術的には差がないと感じたんですが、そんな中でもダンス力の高いチーム、フィーリングやヴァイブス、グルーヴなどをダンスからより強く感じられたチームが上位に来たと思います。入賞チームでは「BADASS」が、その時その時の音楽に対してしっかりと踊り方を変える事ができていた今回唯一のチームだったんじゃないかと思います。「SWAGGERZ」は作品力が高く、抜きの部分と入れる部分のメリハリが見えました。入賞以外では「AHURO」が、力強さとしなやかさと、3人の雰囲気と曲が合っていたと思います。「iD」は前半凄く良かったんですが、最後までずっと同じ感じだったのが勿体無かったです。
YU-ICHIRO
空気感や一体感が自然に出ているチームの方が、構成力やフォーメーションで押してくるチームより、見ていて自然に自分の中に入ってきたので、そういうチームが高評価をしました。入賞チームでは「NAUGHty」は上手いし、自分達の見せ方やカラーを分かっているなと感じました。まだ自分達がチャレンジしていない表現や感覚がまだ沢山あると思うので、そういった部分も広げていけば更に面白くなると思います。「Brave Shot from UenomiyaSDC」は、個よりもチーム全体として表現するというチームで、そういったチームの一体感やパワーというのは上手く出せていたと思います。課題は個々のスキルですね。入賞以外では「JASTEPPERRS」は凄くナチュラルで良かったです。「WVE」等のように自分達で試行錯誤して作っているというの良い事だと思います。
AYA
ダンス部系のチームと、スタジオ系のチームの差は感じましたね。スキルではスタジオ系のチームの方がハイレベルだとは思うんですが、「KOKOKU DANCE CREW」のようなダンス部系の純粋で真っ直ぐにダンスを楽しんでいる、そういった姿勢というのはスタジオ系のダンサーも見習うべきことだと感じました。入賞チームでは「NAUGHty」は今回の中でダンスが一番上手いと感じました。前半は良かったんですが、後半が勿体無かったですね。「ALRESCHA」は身体も利くし、表現力も申し分ないんですが、私個人としては、ブラ紐?が切れていたりという衣装のトラブルが気になりましたね。そういうのは完璧にしておいて欲しいです。「MINOH DANCE CREW」は、全体の構成や流れは凄く良かったと思います。見せ方のバリエーションが豊富でしたね。入賞以外では「iD」が、詰めてる部分と抜いてる部分を感じたので格好いいと感じました。「MIXRAMの長身の子」も長身を活かしたダンスが出来ていいて印象的でした。
MACCHO
音にハメに行ったり計算して作ったりというチームと、感じて踊っているチームとに二分する事が出来る大会だったと思います。そんな中、構成やパッション、ダンス力、クオリティー、チームの一体感などの総合評価が高いチームを高評価しました。入賞チームでは「SWAGGERZ」が、僕の中では最高点のチームでした。入りと抜きの部分、気持ち、パワー、テクニック全てを持っていて隙が無かったと思います。「ALRESCHA」は、2人のコンビネーションの独自性のある見せ方が凄いなと感じました。「Jigga Peeps」は、入りと抜き、チームとしてのユニティー感が高く、チームのカラーを感じましたね。入賞チーム以外では「AHURO」世界観やディテールは良かったと思いますが、流れがやや勿体無かったですね。後半の畳み掛けるところが印象的でした。「Atmosphere」は実力は高いと思うんですけど、何か展開がもう少しあれば更に良かったと思います。