2016年3月30日(水)@CAT HALL
DANCE ATTACK!! TOKYOから5日後に開催された「DANCE ATTACK!! OSAKA 中学生の部」。エントリーチーム数は全24チームとやや少なめではあったものの、内容は非常にハイレベル。スキル面はもちろんの事、チームとしてのカラーや世界観、個々の個性やフィーリング等も感じさせるチームが多く、審査員も驚くほど。そんな中、優勝を決めたのはWAACKチーム「麗」。しっとりと魅せる前半とパッション全開の後半という2部構成の作品を、非常に高いスキルで踊りきり、優勝を勝ち獲った。2位にはJAZZチーム「jumelfeeL」が入賞。スキルフルなジャズのテクニックを随所で見せつつ、豊かな表現力と高いシンクロ性でリリカルな作品を踊りきった。3位にはヒップホップチーム「HEADS-HOOD」が入賞。中学生離れした細かいこだわりを感じさせるスモーキーな質感のヒップホップを披露。4位にはロックチーム「せらりこちいいむ」が入賞。これはLOCKなのか?と目を疑うほどの大胆な選曲と世界観で作品を構成。他にはない独自性の強い作品を見せ4位入賞。5位にはヒップホップチーム「DidiO」が入賞。4人という人数を上手く活かした構成と、見せ場や振付がタイトに詰まった作品でパワフルなヒップホップを表現した。特別賞には「べにほっぺ」と「HRDU ORDU」が入賞。JAZZの「べにほっぺ」は、高いスキルで表現されるハッピーな世界観で見る者を魅了した。またヒップホップの「HRDU ORDU」は独自の選曲センスと振付力でオリジナリティーを感じさせる作品を見せた。
入賞チーム以外にも素晴らしいダンスを披露したチームが多かっただけに、夏の大会での再チャレンジに期待したい。
Taa Flexx
少しエントリー数は少なかったですが、レベルは高くて個性のあるチームが多く、見応えがありました。そんな中、練習量がダンスからしっかり感じられるチームを高評価しました。入賞チームの中では「jumelfeeL」は自分は1位をつけました。細かな部分までしっかり揃っていて、非常にレベルの高い作品だったと思います。「DidiO」は4人チームという事で、今大会では人数が多い方のチームでしたが、4人全体で体現される勢いが凄く良くて、構成も考えられていて見ていて引き込まれました。入賞以外では「あゆりや」はルーティンが凄く良かったですね。「子馬計画」は個性が飛び抜けてましたね。
美都留
レベルが高かったですね。中学生に見えなかったです。ほとんどのチームが先生がいたり、振り付けしてもらっているチームもいたりして、作品のレベルはどれも高くて差は感じなかったんですが、だからこそ今までどれだけ場数を踏んできたかや安定感があるかどうかという部分で明暗が分かれたように思います。入賞チームの中では「麗」は、新ネタもあったようなので、新ネタを見たかったですね(笑)。他のチームと比べてスキルや安定感、魅せる力、自信という部分で飛び抜けていたと思います。「jumelfeeL」は、表現力の質の高さは高水準でした。もっとFRESHな自分達の感覚を感じさせて欲しいかなと思います。入賞チーム以外では「BROWN DA FUNKYの白シャツの子」が印象に残ってます。「Gluttony」は雰囲気が良かったですね。「Nuzzle」の1人がこけたと思うんですが、そこからの立て直しが素晴らしかったですね。
Ema
レベルが高かったですね。スキルだけでなく表現力や個性がしっかりしているチームが多かったです。そんな中、やりたい事がハッキリ見えて、スキルや表現力でしっかり前に出して、安定感を感じさせるチームが高評価になったと思います。入賞チームでは「麗」は圧倒的にドッシリとした安定感があって、見ていてこちらもテンションが上がるくらいのパッションがあり、断トツだと感じました。「せらりこちいむ」は、しっかりとした技術がある中で、選曲や踊りで個性を出せていて、格好いいと感じました。「べにほっぺ」、しっかりとしたJAZZの基礎があり、見ている人みんなが幸せになるようなハッピーオーラを出していて、その表現力が素晴らしかったですね。ただ、表現力を前面に押し出していた為、見ている人にはスキルの高さが分かりづらいので、そこが課題かなとも思いました。入賞チーム以外では「AMAZE SPRIT」は、身体能力が高くて上手いなと感じました。
MASAMI
上手なチームが多かった訳ですが、それだけではなく個性や世界観を感じさせてくれるチームがあり、見ていて楽しめました。高水準なので、個々の個性がソロや踊り方から垣間見る事が出来たチームはより高評価に繋がったと思います。入賞チームでは「HEADS-HOOD」は、質やスキルがハイレベルで、2人の踊りの中にやり取りがある感じがあり、良かったですね。「せらりこちいむ」は、自分達だけにしか出来ないダンスをやりきっていて羨ましいとさえ感じました。入賞以外では「Gluttony」はグルーヴィーで良かったです。「Brandy」はスキル不足は感じるものの、熱さを感じました。
TATSUYA
飛び抜けたチームとそうでないチームの差が見えた大会だったと思います。どのチームも総合的なバランスはいいんですが、見ているコチラまで「ドンッ」と伝わってくるかどうか、という点で差があったように思います。入賞チームの中では「HEADS-HOOD」は前半凄く良かったけど、ステップの流れになった時にパワーダウンしたように感じたのが惜しかったですね。「DidiO」は、全体的に良くも悪くもまとまりがありました。「HRDU ORDU」は、前半から面白い展開があり良かったですが、少し2人の間に差を感じましたね。入賞以外では「AMAZE SPRIT」は音の流れとか繋ぎとかはイマイチなんですが、見せ方的にはパワーがあり伝わってきたと思います。