DANCE DELIGHT オフィシャルサイト!

2016年2月28日(日)@SPACE A-Sh

winner dance

winner dance 2

3on3 BATTLEに74組222人、
TOPROCK BATTLEに63人が参戦!
キッズから80’sのOGまであらゆる世代の参戦で盛り上がった”Be.b-boy”
優勝の栄冠に輝いたのは
3on3: “Body Carnival”
TOPROCK: “MASAO”

youtube20remixer_01

 

Print

ƒvƒŠƒ“ƒg

etc

etc2

1

2

4-2

4-1

 

 

“3on3 BATTLE”

今回の「Be.b-boy」は久々の開催となる「3on3 BATTLE」と「TOPROCK BATTLE」の2本立て。今回の話題といえば何と言っても「ANGEL DUST BREAKERS」の3on3 BATTLE参戦だろう。関西を拠点に80年代からブレイキングシーンを牽引し、ニューヨークシティーブレイカーズに強くインスパイアされたスタイルとパワフルなムーブで日本中から注目を集めたこのチームの80年代当時からのメンバーである「MACHINE(51歳)」「FUJY(50歳)」「TANIGUCHI(47歳)」の参戦は、イベント前から各方面に衝撃を与えると共に、現在シーンの第一線からは退いている90年代、00年代に活躍した「WASEDA BREAKERS」「BRONX」「AIR GROOVE CREW」「一撃」のメンバー等のベテラン勢も追随するように参戦を表明。Be.b-boy史上稀に見る幅広い世代が参戦する大会となった。

予選は2サークル同時進行で、各サークルから8チームずつ、計16チームがトーナメントに進出する。全体的にレベルが高く、混戦となった予選ラウンドだが、やはり最も注目を集めたのは「ANGEL DUST BREAKERS」の対戦。相手はGUN-KID擁する「Bigots」。DJ SINSK8は「It’s Just Begun」でバトルに燃料を投入。「ANGEL DUST BREAKERS」がアップロックで先行すると一気に会場はヒートアップ。渋みのある「FUJY」のソロから、「MACHINE」が見せたウインドミル→バックスピン→ヘッドスピン→ブリッジフリーズで会場は爆発(したかのような沸きっぷり)。さらにラストターンで見せた「TANIGUCHI」の高速ヘッドスピンで会場は2度目の爆発(したかのような沸きっぷり)。バトル後、マイクを持ち今回出場の経緯を話した「MACHINE」氏はその締めで「ブレイクを辞めようか迷っている30代後半のやつ、続けろ!」という熱いメッセージを投下し、3度目の爆発(したかのような沸きっぷり)に。結果、なんとAサークルの8位通過(ご本人達は予選通過するとは微塵にも思っていなかった様子)で予選を突破する事となった。

決勝トーナメント
7位通過の「crenitygenerationz」が、2位通過の「MORTAL COMBAT」を破るなど波乱も見られたトーナメントトップ16による一回戦。「Body Carnival」「MORTAL SINSE NEXT」のようなクリアに個性を表現出来ていて、少ないミスで安定感のあるチームが勝ち上がっていく中、「降神」「Strugglez」といった、音楽を味方につけて「ノッた」ダンスを体現できた瞬間があったチームも勝ち上がっていった。(「降神」はメンバーのm0nm0iが予選で膝を負傷しトーナメントからは実質2人で戦う事となった)

準決勝第一バトルは「Body Carnival」vs「Strugglez」の対決。斬新なトリックや高いミュージカリティー、キャラクター等の個性で攻める「Strugglez」だったが、後半から終盤にかけて「Body Carnival」が猛ラッシュ。最後はルーティンから「KAZUKI ROC」がダメ押しとなる強烈なソロをカマし、「Body Carnival」が勝利。

準決勝第二バトルは「MORTAL SINSE NEXT」vs「降神」の対決。「m0nm0i」を欠き人数的には3vs2と不利な「降神」だが、クリアで多種多様なフリーズをビシバシ決める「HAYATO1」と、高いミュージカリティーで音楽に乗ったダンスを連発する「kishitake」の2人が素晴らしいソロで畳み掛け、安定した堅い攻めの「MORTAL SINSE NEXT」に競り勝ち、勝利。

決勝戦は「Body Carnival」vs「降神」の対決。トーナメントを全て2人で勝ち上がってきた「降神」だが、疲れを見せること無く各々の持ち味を発揮。対する「Body Carnival」も、際立った個々のスタイルを惜しみなく発揮。均衡状態の中、終盤を迎えると「Body Carnival」はラストターンでルーティンから登場した「龍二」がトーマスから加速感のある強烈な1990(約8周)を決め更にコンビネーションへと繋いでいくビッグムーブを最後の最後でカマし、バトルのムードを引き寄せて終了。結果は2-1で「Body Carnival」が勝利した。

 

 

TOPROCKBATTLE

TR WINNER

“TOPROCK BATTLE”

久々の開催となったTOPROCK BATTLE。こちらもキッズからベテランまで幅広い年齢層が参戦。予選は全出場者を4サークルに分け、各サークルから1人が選ばれるピックアップ方式。全体的なレベルは以前開催時と比べグンと上がっており、基礎ステップの質の向上が見られ、中には独自のコンセプトを持つ者や、他ジャンルのフィーリングを上手くミックスする者、音楽性やフィーリングの出し方がドープな者もいて、ハイレベル。延長戦も発生し、いくつもの接戦が見られた。中でも注目を集めたのは「MASAO」のダンス。基本的には「POPPER」な訳だが、普段からTOPROCKを含むBREAKINGを、そしてそれらを包括するカルチャーを愛する「MASAO」氏だけに、TOPROCKも板についたモノ。ファンキーかつ奥深いビートアプローチとフレイバーで、見る者を圧倒した。
予選をピックアップされた4名による決勝戦。TOPROCKクイーン「YASMIN」を始め「BRAHMAN」「SENO」といった濃厚なスタイルを持つメンツが軒を連ねたが、やはりここでも「MASAO」がファンキーでスタイリッシュなTOPROCKを見せ見事優勝となった。

 

 

3on3judge

“3on3 BATTLE” JUDGE COMMENTS


自爆
全体的にムーヴや踊りは勿論なんですがキャラクターが強い人が多くなってて驚きました。予選は皆まだまだ出しきれずで、その中でも安定してたのが予選通過チームだっただけで、選に漏れたチームでも予選を通過しうるだけのポテンシャルのある水準にあるチームが多かったです。トーナメントでは、キャラクター等でみなを引き込んでいいムードを作っておきながら大きいミスを犯すというパターンが目立ちましたね。決勝はバリエーションと引き込む力が勝ってた「Body Carnival」でしたが「降神」ももう少しバリエーションがあれば結果は違ったと思います。印象的だったのは「ANGEL DUST BREAKERS」を皆見てて人が全然居ないこっちのサークルの「枚方ドランカーズ」の赤の人があの状況の中「心技体」が一つになったそんな踊りを魅せてて普通に感動しました(笑)。あと「NEXT」のキッズの軟体の子もこれからかなり期待できる雰囲気がしました。


Katsuya
全体的にレベルが高くて、ジャッジで悩むバトルが幾つもありました。自分は今は関東を拠点として踊っているので、普段なかなか見られない人達を沢山見られたのも新鮮でしたし、自分がダンスを始めた時に見て憧れていた先輩方が沢山出場されていて感銘を受け、とても刺激になりました。決勝戦に関しても気持ちと気持ちがぶつかり合うバトルで、結果を決めるのに結構悩んだんですけど、僅差で「Body Carnival」に挙げました。ミス等もありましたが、チーム感やバトルの運び方などにおいて「Body Carnival」が一つ上手だったかなと思います。中でも「龍二」君のワンムーブがパンチがあってヤバかったです。印象に残っているのは、「ANGEL DUST BREAKERS」のお三方、「SHIGE (残党/NBi)」さん、「Peeta(Strugglez)」がヤバかったです。


WU-TAN
予選ピックアップでは各チームが持つ主張やカラーをナチュラルに表現しているところは目立っていました。トーナメントになるとバトルの空気を持っていけるライブ感を持ちつつ音楽性、スキルをそこに乗せていけるかが重要だと思います。その点で「降神(HAYATO1, キシタケ)」「Strugglez」は目立っていました。そして「ANGEL DUST BREAKERS」のカッコ良さに痺れました。あの雰囲気、シルエット、質感は長年積み上げたからこそ滲み出るものだと感じます。決勝は、「Body Carnival」が序盤に若干空気を持っていけない中、「龍二」君の1990でそれを掻き消しましたが、「降神」の終始ライブ感溢れるムーブに心打たれました。お互いに引かない内容で、決勝に相応しいバトルでした。

 

TR JUDGE

“TOPROCK BATTLE” JUDGE COMMENTS

KNIT
トップロックに対する独自のアプローチや、世界観、ムード、そういった領域まで表現出来ている人は目立ちました。個性的な世界観は持っていても、クリアに表現し切る技術が不足している人もチラホラいました。感覚は鋭いだけに勿体無いですね。最も印象的だったのは予選での「MASAO」さんですね。踊り出しの1リズム目で違いが出ていました。ブレイキングも好きで日々のダンスライフの中で並行して探求しているんだろうなと容易に想像がつく板についたステップ。段違いの深いフィーリングを体現していました。決勝に残った4名は全員独自のスタイルを持っていて素晴らしかったんですが、決勝では「SENO」が印象的でしたね。スタイリッシュだしファッションもHIP HOPしてて、まだもっとかっこ良くなりそうなポテンシャルも感じました。惜しくも決勝進出はならなかったものの「2ucci」君はその場を丸ごと持っていく事を前提で踊っている感じがして存在感ありましたね。あと「TK」「kengo」も良かったです。


KOSIO RAWMAN
純粋にトップロックステップが上手い人が増えてきてると感じました。また、トップロックを崩し自分のスタイルに昇華させてる人も現れておりシーンが上がっているのを感じました。1番印象に残ったのは優勝した「MASAO」さんの予選のトップロックです。次元の違うトップロックを見せてもらったなという印象で、本当に衝撃的でした。

 

WU-TAN
音の遊びやカラダの使い方のテクニックとそれ以外にトップロックが様々なダンスの影響を受けて出来上がったダンスだという事を理解して、音楽から与えられるインスピレーションでナチュラルに踊るという感覚を持っている人が多かったと思います。「YASMIN」はラテンフレーバーとグルーヴが最高でした!「SHIE-CHAN」はポップの要素をトップロックにニュースクール的にセンス良く取り入れていて楽器別に音を取るところが感動しました。「MASAO」さんはファンキーでトップロック以前のダンスからトップロックをしているといった感じで凄まじかったです。