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2016年2月19日(金)@JANUS
WINNER DANCE

全国から188人が参戦した
“Hook up!! LOCKING”
優勝は”FRESH SEIJI”

 

  

 

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2月のHook up!!は「LOCKING」。2月は「BATTLE LOCKIN’」が開催された他、アドヒップ以外でも様々なLOCKINGバトルイベントが色んな地域で開催されており、エントリー数(特に関西以外の地域からの参戦)が少ないのでは?という懸念があったのだが、蓋を開けてみると、福岡、広島、岡山、名古屋、東京、山梨、茨城等々、全国から実力派LOCKERが集結し、むしろいつもよりもハイレベルなラインナップによるバトルとなった。
今回のジャッジは「HANAI」「YUKARI」「TAKE-C」「MISA」という磐石の布陣。オープニングのジャッジセッションでは、それぞれのスタイルで会場をLOCK!いやROCK!エキサイティングなムードの中、予選ラウンドがスタート。
DJは関西ロックシーンではお馴染みの「BEZI」と「SENSE」の2人が担当。予選サークルはどのサークルもハイレベル故に延長戦も続出。中には「SUZUKI YUSUKE」vs「OOEDA」、「えつこ」vs「U.U」、「ひのけん」vs「HANA」といった好カードが予選延長戦から飛び出し、ジャッジが頭を抱える場面も多々見られた。
トーナメントには90年代からシーンで活躍しているベテランから、20代前半の若手まで、幅広い世代の実力者が軒を連ねた。「U.U」vs「FRESH SEIJI」のベテラン対決を始め、トップ16のバトルから見応えのあるバトルが目白押し。女性対決となった「anju」vs「HANA」のバトルも、まだ関西ではほぼ無名の「anju(東京)」が非常にパワフルでノリのあるダンスを見せ注目を集めた。
トップ8のバトルも「えりんこ」vs「AKA」の元チームメイト対決(ケイ☆モピとポリセントリック名義で活動歴アリ)や、「FRESH SEIJI」vs「OOEDA」という超好カード、「Hi-SAE」vs「Miss Mee」の女性によるパワー&パッション対決、「HANA」vs「ICHI」の東西実力派ロッカー対決など、非常に濃厚なカードの連続で、審査が割れることも。
そして迎えた準決勝。第一バトルは「えりんこ」vs「FRESH SEIJI」。ナチュラルに気持ちよく、そしてパワフルにグルーヴを重ねていく「えりんこ」に対し、ナチュラルの中に変化のある独特のグルーヴ表現で対抗。2本目のジャストな終わりどころで敢えて終わらない選択をした「FRESH SEIJI」がそこから踊り続けた結果、締めどころを失して手探りで曲にアプローチし続けるスリリングな1分弱を余分に踊るというハプニング半分な形でバトルは終了。結果、それでも一枚上手のダンス力を見せた「FRESH SEIJI」が勝利。
【こぼれ話】Hook up!!に出場する為には20歳以上である事が条件であり、それを証明する写真付きIDが入場時に必要な訳だが、ベスト4となった「えりんこ」さんは、この大会に出場する為にパスポートを申請したとの事(笑)。Hook up!! LOCKING出場への熱い気持ち、ありがとうございます。
準決勝第二バトルは「Hi-SAE」vs「HANA」の女性ロッカー対決。ソウルフルかつ超クリア、絶妙な具合に緩急をきかせたグルーヴ表現を見せる「HANA」に対し、疾走感の中にも緩急のあるスピーディーなスタイルを見せた「Hi-SAE」。結果は「HANA」が勝利。
いよいよ決勝戦。「FRESH SEIJI」vs「HANA」の対決。非常にクオリティーの高いベーシックを持っており、その上で高水準なダンス力とリズムセンスを見せていくかなり近いタイプの2人。この2ラウンドの中でどれだけ自分の良さを表現しきれるかに注目が集まった。2本目では「HANA」がスパークし好ムーブを出したが、「FRESH SEIJI」はベテランらしく落ち着いて曲にアプローチ。ロッキングとしての奥行きと厚み、説得力のあるダンス力を見せ、見事優勝を手にした。
レベルの高さも然ることながら、全国のLOCKERのUNITYを感じさせた今回の「Hook up!! LOCKING」。5月のOLD SCHOOL NIGHTも凄まじい盛り上がりとなることだろう。今から楽しみである。

 

▼WINNER

FRESH SEIJI(広島)

▼2nd PLACE

HANA(福岡)

▼BEST4

えりんこ(福岡)

 

Hi-SAE(兵庫)

▼BEST8
AKA(大阪)
OOEDA(岡山)
Miss Mee(東京)
ICHI(茨城)

▼BEST16
TA-MA-(沖縄)
ぱっぴー(広島)
U.U(大阪)
PUNCH(愛知)
HIROKO(大阪)
HIROKI(福井)
anju(東京)
まっつん(兵庫)

 

▼JUDGE

Judge


TAKE-C
若い層が多く出ていましたね。技術的にはレベルが高いのに空気に呑まれてしまっていた人もいる中、自分の尺を分かった上で自分らしさをしっかり出せて会場の雰囲気をROCKできていた奴が印象に残りました。トーナメントで印象的だったのは「FRESH SEIJI」vs「OOEDA」さんですね。とにかく「攻め」の姿勢を示し続けてくれる「OOEDA」さん。その「OOEDA」さんのダンスをしっかり受け止めて返すことのできる「FRESH SEIJI」。どちらも素晴らしかったですね。他に印象に残っているのは「ICHI」ですね。踊りの部分と表現ですね。あれだけ音楽に溶け込んで表現できるのはオンリーワンなスタイルだと思います。
YUKARI
予選では一回きりの自分が踊る尺の中で、ただ曲に乗って踊るというのではなく、意識的に自分らしさをその中に凝縮させて踊れている人が印象に残りましたね。予選で落ちはしましたが「カーキ」君、そして「SUZUKI YUSUKE」君も印象的でしたね。トーナメントのバトルですが、全体的に「余裕」のあるダンスができている人が少なく感じました。トーナメントで印象的だったのは「anju」ですね。上手くなっててびっくりしました。バトルでは「FRESH SEIJI」vs「OOEDA」さんですね。決勝は「HANA」ちゃんは男勝りで自分のやりたい事をズバッとやれていて、ポテンシャルを感じました。「FRESH SEIJI」君は内面とスキルのコントロールが上手いなと感じました。
MISA
予選では実力者が多くいるサークルが結構あって審査が大変でした。自分の好きなスタイルがダンスから強く伝わってくる人が格好良かったです。気持ちの伝わる人が多くてワクワクしながら見ていました。トーナメントで印象的だったのは「ICHI」君の個性が凄く良かったですね。「OOEDA」さんのダンスは感動しました。女性ダンサーの勢いも感じましたね。みんな知っていて好きなダンサーなんですが、それぞれに個性があって素晴らしかったです。決勝は「FRESH SEIJI」さんの1本目の入りが好きでした。自分をよく知っていて、それでいて遊びや挑戦もしている、そういう感じが良かったと思います。
HANAI
予選はピックアップなので、上手いロッカーが被ったサークルは勿体無かったですね。判断基準としては「LOCKING」である事、そして「ダンス」である事、これらのバランスを見つつ、その中にキャラクター等それぞれの個性が活きているか、といった部分で判断しましたね。予選では惜しかったのは「SUZUKI YUSUKE」ですが、そのサークルでの「USAKO」も凄く良かったですね。トーナメントで印象的だったのはミドル世代(20代前半〜20代中盤の世代)の成長ですね。伸びしろを感じました。「anju」にしろ「ひのけん」にしろ成長を感じました。層が厚くなってきているのを嬉しく感じます。トーナメントで印象的だったのは決勝戦ですね。最近多いんですが「LOCKING」は上手いけど「ダンス」に見えないことが多々あるんですよね。けど決勝の2人は「LOCKING」であり「ダンス」であり、その次元の違いを今日出ていた子達も感じたんじゃないかと思います。他に印象的だったのは「Hi-SAE」のレベルアップですね。ここに来てレベルアップしてくるのって難しいと思うんですよね。「OOEDA」さんも以前より更に洗練されていました。自分のスタイルにまだ納得いってないから次のスタイルに変化していけると思うんですよね。2人は素晴らしいなって思います。今ロックシーンは凄くいい状態にあると思うので、だからこそ更に先の未来を見据えてみんなで頑張っていきましょう。