DANCE DELIGHT オフィシャルサイト!

2016年2月14日(日)@ZEPP NAGOYA

Winner dance

67組がエントリーした
“NAGOYA DANCE DELIGHT VOL.5”
優勝は “ALL GOOD FUNK”

 

東海、関西、関東等から総勢67チームが参戦。数々の強豪の参戦でコンテスト前から注目が集まった今大会だが、直前で「SS」「HAYESTA」の2チームがどちらもメンバーのケガで出場を辞退したことは残念なところ。しかしシティーシリーズ優勝歴のある「DEEP」「ALL GOOD FUNK」「ゲロッパ」の3チームを始め、多くの強豪チームが参戦しており、非常にハイレベルな大会となった。

コンテストのプロローグとなるオープニングではシンプルな演出のもとジャッジショーが展開された訳だが、一番手のNOBBYが素晴らしいダンスを披露。続くジャッジ陣も納得のダンスで観客を魅了した。ジャッジショーにより熱気を帯びたままコンテストがスタート。全体的にそれぞれの方向性を打ち出せているチームが多く見られたが、作品力はあってもスキルが不足していたり、その逆だったりと、何かしらのウィークポイントも目立った。そんな中、自分達の良さを上手く引き出し、見る者にクリアに表現出来たチームが高評価を獲得。

見事優勝に輝いたのは、東京を拠点に置くロックチーム「ALL GOOD FUNK」。メンバーそれぞれが関東のLOCKシーンのトップランカーというスーパークルーであるこのチーム。個々のハイレベルなスキルを武器にシンプルな見せ方ながら他にはない説得力のあるパフォーマンスで見事優勝。

2位はNDD VOL.3優勝チームでもある「DEEP」が入賞。前回の「LOVIN’ YOU」ネタの印象が強く「一曲使い」のイメージのある彼女達だが、今回は数曲を繋ぎ、それぞれ違ったアプローチで彼女達独特のグルーヴ表現を展開した。

3位にはロックチーム「BIO BLOOD」が入賞。セッション性、アドリブ性の強い構成の中、個々の強烈な個性を遺憾なく発揮。超リラックスモードで展開される予測不可能なダンスの数々で他のチームとの違いを見せた。

4位には若手ヒップホップチーム「D-BURST」が入賞。数々のアイデア&ギミックが散りばめられた作品は、昨年度のJDD VOL.22 FINALで3位入賞の「ENcounter ENgravers」に真っ向勝負を挑めるほどタイトでタフな内容。いかにテクニカルで複雑、それでいてFRESHなギミックを詰め込めるかというヴェクトルのチームとしては、若手トップクラスの一つに挙げられるだろう。

5位には女性ヒップホップチーム「Dabadu」が入賞。ヒップホップをベースとした独自のスタイルを見せる彼女達。ディテールにこだわった繊細かつクリアな質感表現を披露。作品に対してこだわり抜く彼女達独自のスタンスが評価された形となった。

特別賞には、「Man&Woman」と「Gold Actor」の2チームが入賞。
Man&Woman」は、ヒップホップながら非常に繊細なグルーヴや質感を表現するこのチームの得意とするスタイルで勝負。昨年末TRUE SKOOLグラチャンで準優勝した勢いそのままに、いよいよシティーシリーズでの初入賞をおさめた。

Gold Actor」は「Skullz」のメンバー「hirototti」を中心としたチームな訳だが、今回の参加チーム中、最もぶっ飛んだ問題作を披露。使用曲は久石譲「SUMMER」という万人が知っているノスタルジックなメロディーが特徴の曲。そんな曲に対し粗さを敢えて残したコンタクトを多用し、予想不可能な流れの独創的で実験的な作品を見せ会場をどよめかせた。


【PICK UP TEAM】(出場順)
Aブロック中盤に登場のヒップホップチーム「DINOSAUR」は、女性ながら個々のスキルの高さを活かしたパワフルでエッジの効いたダンスを披露。Aブロック後半に登場のヒップホップチーム「Double Elementz」は、インストのクールなトラックに乗せ遊心の効いた独創的なヒップホップを見せた。女性フリースタイルチーム「NEO」は、ヒップホップの選曲に対し、ジャズをベースとしたミックススタイルを披露。セクシーさとパワフルさを感じさせる作品を見せた。ヒップホップチーム「Volcano Camargo」は、緩急を上手く使い分けた作品で息を呑むような独特の空気感のヒップホップを披露した。
Bブロック前半に登場した7人組ヒップホップチーム「Ol’orb」は、7人という人数を活かしたバリエーション豊かな厚みのある構成力で迫力のヒップホップを展開。福岡のハウスチーム「Bouncia+」は、ステップからフロアーまで、シンプルかつダイナミック、疾走感のある作品を披露。ヒップホップチーム「Riff chase」は、ヒップホップにブレイキング(トップロック、フットワーク)の要素をスムースに取り入れ独自のスタイルを提示。Bブロック後半に登場のポップチーム「DIZZLEZ」は、重量感のあるアニメーションをベースに、個々のスキル、振りのリズムチョイス等を上手く反映させたセンスを感じさせる作品を披露。ロックチーム「M.R-N+パパ」は、細かなステップテクニックやブレイキングの技等も上手くミックスした独自のスタイルを展開した。SWING WAACKという独自スタイルをレペゼンする「Circus Swing」は、昔懐かしいスイングダンスとWAACKを融合させた疾走感のある作品を展開。ディテールに拘りが見える衣装も印象的。WAACKチーム「BOSS」はシンプルにパッションを乗せたスピード感溢れるWAACKを披露。Bブロック終盤に登場のハウスチーム「KURINE」は、細かい音ハメの見せ場や、個性豊かなソロなど、ショーアップされた作品を展開した。
Cブロック前半に登場のロックチーム「Soul of the spirit」は、終始パワーとスピードを感じさせるキレのあるLOCKINGを披露。Cブロック後半に登場のロックチーム「Ol’Loco」は、「Jump Street/Herb Alpert」を選曲するなど幅広めのセンスでグルーヴィーなロックを展開。ジャズチーム「Garance」は「春よ来い/松任谷由実」の三味線verを使用し、ハイレベルなバレエ&ジャズのスキルで独自の世界観を見せた。ブレイキングチーム「熊芋」は、細かい音取りが印象的なフットワークのユニゾンを軸にリズムアプローチの繊細さを感じさせる作品を見せた。実の兄弟によるヒップホップチーム「masterpiece」は、ドープなビートに乗せスピリチュアルな質感のヒップホップを表現。ヒップホップチーム「M.A-1」は、コンタクトからBPMチェンジまで、様々なギミックを盛り込みつつ、シンプルなヒップホップを表現。ロックチーム「Dog-eat-Dog」は、3人の個性やハイレベルなスキルを活かした、セッション性や相乗性の高いダンスを見せた。

 

WINNER2012年のTDDで優勝を経て、今回挑戦したNDDでも優勝出来、FINALの舞台で踊る事も出来るので嬉しです。愛知で自分たちをレペゼン出来た事が嬉しいし、メンバー6人で踊れて結果が付いてきた事が凄く嬉しかったです。他のチームにはない1番の強みは各々の「ソロ」を前面に押せる所なので、そこの見せ方だったり、曲の展開を意識して作りました。ALL GOOD FUNKとして過去3回FINALに挑戦して1度も賞を取った事がなく、毎回「優勝します!」と宣言して実行できていないので、今回のCITYシリーズ優勝の流れに乗って今年のFINALは絶対優勝します!
 
2nd
1位を目指して挑んだので、2位は正直悔しいです。2014年のNDDで優勝し、その年のFINALで特別賞を取れたわけですが、今回は新たなDEEPを見せたい気持ちと、挑戦という意味で伸るか反るか分からない、ある種「賭け」で挑んだ作品です。芸術とストリートを足して、女性の美しさやパッションといった色んなものを取り入れた中で、自分達が追求した深みを出せるようにこだわりました。自分達にとって初めての関東でのFINALなので、どんな舞台でも今までにない濃い私達のカラーを会場の皆さんに伝えて悔いなく踊り、しっかり入賞出来るように頑張りたいと思います。
 
3rd
ODDで兄弟チームのJAMが優勝したので、NDDでは自分達が優勝して表紙を飾ろうと思ったらマガジンが廃刊になってしまい、更には3位という結果で終わって悔しいです。今回は、自分たちのやりたい事を難しく考えずにレペゼンしようと踊りました。FINALはステージのサイズも大きく、お客さんも多いので、自分たちの踊りをしっかりレペゼンできるように頑張りたいです。
 
 
4th
今まで頑張ってきた事がやっと繋がって、1つの目標だったJDDのFINAL進出を決められて嬉しいです。ここから新たな気持ちで頑張ろうと思いました。ODDで挑戦してそこでの反省点や他のチームの踊りなどを見て研究して、他のチームがやらない所をやろうと練習しました。特に今回は立ち位置移動を重点的に行い、自分達の空気感を持続させて踊り切ろうとこだわりました。初出場のFINALでは今まで味わった事がない大きい舞台となるので、僕らの信じるダンスを最大限で表現して、ジャッジやお客さんに伝えて印象を残し、結果が付いてくるよう今から頑張りたいと思います。
 
5th
5位に入賞した事が優勝したぐらいの気持ちでとにかく嬉しいです。数週間前に作品を披露してそこでの細かい点を修正したりしてNDDに挑んだので、踊る前の緊張はなかったです。今までHIP HOPでやってきたんですけど、いろんなジャンルが好きでダンスそのものが好きなので、今回からFREESTYLEで挑戦しました。独自のチームカラー等を色々と模索しているんですが、今回の作品を踊っていて「これかも!」と気づいた事が多かったです。過去数年、応援する側だったのでやっと踊る側としてJDD FINALの舞台に立てるので、この3人にしか出せない色を最大限に生かして、見てる人に「Dabadu好きだわ〜」って思ってもらえるように今日以上の結果を残せるよう頑張りたいと思います。
 
SP1
特別賞を取れて嬉しいんですけど、正直悔しいです。ここ数年ディライトに挑戦してきて今回もODDとTDDに挑戦したんですけど入賞できなかったので、そこから細かい部分を直しました。このNDDでやっと賞に入る事が出来て、一歩進めることが出来たので、FINALに行けるまで挑戦し続けます!
 
SP2
自分達のやる事を貫き通して全うしました。新しいものにチャレンジしたいなという思いの中、ベストを尽くした結果、この作品になりました。また1回リセットして考え直したいと思います。
 
 
===JUDGE COMMENTS===
JUDGE

JUDGE 左から: MADOKA, KENJI, EMI, NOBBY, RYO-Z

 
MADOKA
新しい事に挑戦しているチームと、今ある土台をしっかり見せてきているチームに大きく分かれていたと思います。新しい事に挑戦しているチームの中には、完全に新しい事に挑戦しているチームと、敢えて「外して」表現しているチームの2通り見られた訳ですが、「外し」のチームは結構スベってるチームが多かったかなと思います。
優勝の「ALL GOOD FUNK」は、自分達の持っている力をしっかり見せてきましたね。個々の実力が非常に高く、それらが噛み合う瞬間が非常にクリアでした。ソロも気合が入っていて良かったですね。2位の「DEEP」は新しい事に挑戦しているFRESHな感覚を感じました。音楽性や彼女達のスタイルを更に追求しようという姿勢が見られて良かったです。
入賞以外で印象的だったのは「M.A-1」ですね。見せ方やパワーの出し方抜き方振りなど、凄く上手かったです。「ゲロッパ」も印象的でした。作品はベテランらしい上手さを感じたんですが、個々のスキルの差が少し目立ったのが惜しかったですね。「BOSS」はスピード感、疾走感が良かったですね。抜きの表現やスキル、音楽に対する感受性の高さも感じて、自分的には高評価でした。

KENJI
しっかりショーアップされているチームが印象に残りました。作品としてすでに幾つか場数を踏んだ上で今回挑んでいるチームは、踊る中でどこかに余裕を持てていて、自分達が表現したい事をより鮮明に体現できる、という部分に繋がっていたんじゃないかと思います。
2位の「DEEP」は、2人が大事にしている自分達らしさがどのチームよりもクリアに表現出来ていたんじゃないかと思います。3位の「BIO BLOOD」は個性や余裕が感じられました。自分達のスタイルを人前で見せる事が非常に上手いなと感じました。大きな存在感を感じました。4位「D-BURST」は見事な流れで見る者を引き込む作品が印象的でした。構成に偏りすぎず、バランス良く踊れていたと思います。もう一度見てみたいチームですね。これからが楽しみですね。
入賞以外では「M.A-1」「DINOSAUR」「Circus Swing」「M.R-N+パパ」「Double Elementz」が印象的でした。

EMI
完成度の高いチームが多かったので審査が難しかったです。気になったのは誰かに似ているとか、どこかのチームに似ている、といったチームが多かった事ですね。あと、構成や振付を凝っているけど、しっかり自分らしく踊りこなすという所まで至っていないチームも多かったように思います。もしかしたら「どこかのチームっぽい」といったところから脱却するために構成力や振付に力を入れた結果、その作品を中身から表現しきるという所まで到達出来ていないのかな?とか思いました。シンプルな事でも勝負できるって証明してくれた「ALL GOOD FUNK」の優勝はある種の指標になるんじゃないでしょうか。
4位の「D-BURST」は、最後の曲が少し乗りきれてなかったように見えましたが、見せ場が凄くクリアで、全体を通した流れの作り方や構成が素晴らしかったですね。5位の「Dabadu」は衣装からステージングを意識したものだというのが見て取れました。音や振りファッション、全てを最初からトータルで考えて作っていて、そういった作品創りへのこだわりの強さを感じました。特別賞の「Man&Woman」は、今日の全チームの中で、最も強くもう一度見たいって思わせてくれたのがこのチームでした。凄く感覚的に作られた作品なように思います。新しいものを作ろうとしたのではなく、作ってみたら新しかったという作品だったように思います。
入賞以外では、「DINOSAUR」「Volcano Camargo」「KURINE」「Garance」が印象的でした。

NOBBY
レベルは高かったですね。見せ方が似ているチームが多かったようにも感じました。そのジャンルの王道な見せ方を外して見せてるんだけど、そのやり口が似ているように感じました。個々のダンス力の高さや、作品としてしっかり表現出来ているかどうか、といった部分がハイレベルなチームを高評価しました。
優勝の「ALL GOOD FUNK」は、ステージ慣れもしているし、個々のスキルも高いので全ジャッジ高得点だったと思うんですが、もう一つ更なる工夫が欲しかったですね。3位の「BIO BLOOD」は、独特なスタイルが良かったですね。作品の作りで言うともう少し欲しいかなとも思いました。
入賞以外では「Double Elementz」は音も気持ちよく、FRESHでした。「M.R-N+パパ」「Island Form」も良かったですね。「masterpiece」も良かったですが、、、もっと頑張れ!
 
RYO-Z
名古屋でこれだけレベルの高いチームが全国から集ってくれているのが嬉しかったです。遠方から参戦しているチームは、さすがに実力も高く、入賞を狙ってきているなと感じました。審査的には上位チームが僅差でしたね。いいチームが沢山出た中でも、やりたい事や表現したい事がクリアに伝わってきたチームに高評価しました。
優勝の「ALL GOOD FUNK」は、シンプルだったんですけどチームとして華があったし、一体感というかブレのないチームカラーを感じました。さすがでしたね。5位の「Dabadu」は後半の盛り上がり方が印象的でしたね。特別賞の「Gold Actor」は、しいて言えば最後のオチをもっと説得力のあるものにすれば最後に大拍手だったのかなとも思いますが、こういう意表を突く終わり方も彼らのHIP HOPらしいなとも思いましたね。
入賞以外で印象的だったのは「Ol’orb」はダンスの流れが見えていく中でフェイントしていくような部分が印象的でした。自分はかなり高評価でしたね。

 

banzai