DANCE DELIGHT オフィシャルサイト!

2016年2月11日(木)@SPACE A-Sh

Winner_Dance

banzai

関西を中心に30組がエントリーした
“BATTLE LOCKIN’ -Lockin’ Crew Battle-“
優勝はカオスな世界観で攻めた”HOMEBOY”!

▼PHOTO ALBUMはこちら

fb_album

Print

 

関西圏内を中心に30組がエントリー。(中には韓国からの参戦も!)「4人以上」という条件のもと行われたこのクルーバトル。オリジナルチームよりもチームとチームの連合や、同世代の仲間、同じ地区の仲間、といったユニットクルーでの参戦が目立った。そもそもクルーバトルが少ないLOCKシーン。クルーバトルの経験不足もあり、バトル中での駆け引きやルーティンを出すスムーズさなどが全体的に上手く出来ていたとは言えないが、バトル慣れしているクルーもいくつか見られ、そんな中でもルーティン等の事前の準備がしっかり見られるクルーや、クルー全体の世界観や息の合い具合といった部分が優れていたクルーが高評価を獲得しトーナメント進出を決めた。

トーナメントは準々決勝から。準々決勝で注目を集めたバトルは「W☆UNITY」vs「Lump of the Bond」。和歌山のNOBBYを師に持つティーンズ世代で構成された「W☆UNITY」は豊富なルーティンのバリエーションと個性溢れるソロで安定したバトル運びを見せる。対する「Lump of the Bond」は「ena」「KARIN」「SHO-RI」「もりもり」といったティーンズの代表格であり「W☆UNITY」よりやや年上の世代。個々の技術力だけなら「W☆UNITY」よりも高水準なこのクルーだが、ルーティンの連携等でややミスも見られ、より高い「クルー力」を見せた「W☆UNITY」が僅差で勝利した。

準決勝に残ったのは「クルー力」や「個性」「繋がり」等、何かしらの強みのあるクルーばかり。準決勝第1バトルは「W.LockinCrew」vs「Dog-eat-Dog+Shota」の好カード。同世代同士であり、WLCの「DAI」とDog-eat-Dogの「JUNGO」は「JAM」のメンバーでもある。バトルは気迫が真向からぶつかる好内容。結果はルーティンからソロ、セッション力など豊かなチーム力をより強く具体的に示した「W.LockinCrew」が勝利。

準決勝第2バトルは「W☆UNITY」vs「HOMEBOY」の対決。「W☆UNITY」は準々決勝と同様に、ルーティンプラス個性を活かしたソロで正攻法の攻めを見せる…が、対する「HOMEBOY」は個々の超個性的なスタイルとアドリブ力(アドリブコントに近い?)を活かしたぶっ飛んだ世界観で応戦。ミラクルと思えるような流れも連発し、会場全体を彼らの空気感に引っ張り込み、終始バトルの主導権を握ったまま終了。結果「HOMEBOY」が勝利。

決勝戦は「W.LockinCrew」vs「HOMEBOY」の対決。こちらも同世代対決であり互いに手の内を知る者同士。そして今回数少ない「オリジナルチーム」同士の対決となった。バトルは独特の世界観を展開する「HOMEBOY」が個性的なソロと少しのルーティン、アドリブでの掛け合いなどで、「W.LockinCrew」を翻弄。対する「W.LockinCrew」も、ルーティンを交えつつ気迫を感じさせるソロを連発し対抗し、それぞれのクルー力がぶつかり合う好内容のバトルとなった。迎えた結果発表ではMCの「3、2、1、ジャッジ!」の掛け声と共に両チーム共に1つずつ手が上がり、最後の一人「NOBBY」の手に注目が集まる。悩んだ末「HOMEBOY」側に手が上がり、優勝は「HOMEBOY」に決まった。

ちなみに彼らの衣装はストライプ入りの作務衣(さむえ)で、今回のバトルの為に作成した特注品とのこと。彼らのバトル中の奔放過ぎる一連は見ようによっては「不真面目」に映るかもしれないが、バトル出場に対してのモチベーションの高さは今回参加クルーの中でもトップクラスだったのでは無いだろうか。
アドヒップとしては久々の開催となったロッキンクルーバトルだが、非常に熱い盛り上がりを見せただけに、次回の開催が楽しみである。

 

▼WINNER

HOMEBOY (大阪・東京・愛媛) 左から: 小野寺一希, 豊福孝紀, 舛吉誠次, 力石虎徹

HOMEBOY (大阪・東京・愛媛)
左から: 小野寺一希, 豊福孝紀, 舛吉誠次, 力石虎徹

▼2nd PLACE

W.LockinCrew (和歌山) DONNA, ST-P, DAI, YO-TA, Ryosk

W.LockinCrew (和歌山)
左から: DONNA, ST-P, DAI, YO-TA, Ryosk

▼BEST4

Dog-eat-Dog+Shota (大阪・沖縄・京都)

Dog-eat-Dog+Shota (大阪・沖縄・京都)

W☆UNITY (和歌山・大阪)

W☆UNITY (和歌山・大阪)

▼BEST8
BABYFACE+FunkMong (大阪・奈良・兵庫)
Trans formation (和歌山・岐阜・兵庫・滋賀・大阪)
Lump of the Bond (大阪・岐阜・茨城)
non gazeuseとパンチとえつこ (京都・神戸・大阪・愛知)

▼JUDGE

MASATO/ YUKARI/ NOBBY

MASATO/ YUKARI/ NOBBY

===JUDGE COMMENTS===

MASATO
予選は、ルーティンがあるかないかに関わらず、クルーとしての色をしっかり出せているかがポイントだったと思います。ルーティンは沢山しているけどクルーとしての色が薄いところもありました。トーナメントからはとにかく「HOMEBOY」が印象的でしたね(笑)。キッズ〜ティーンズのクルーが3組上がってましたが、ソロは勿論、作りこまれたルーティンや、個々のキャラといった武器を上手く使ったクルーが多かったですね。決勝は自分は「W.LockinCrew」に上げました。最後まで集中力が切れず、クルーとしての士気が高かったように思います。決勝の2チームは両方共クルーとしての一体感や色があり一人一人のキャラも濃くて僅差でしたね。他に印象的だったのは「W☆UNITY」の絡んだバトルですね。

YUKARI
予選では、ルーティンを用意しているクルーが少ないように感じました。踊り始める際の雰囲気の表現だったり、自分らしさを前面に押し出す事をもっとしてほしかったですね。せっかく予選がオーディションではなく、バトルという形式だったので、もっとクルー同士の掛け合い等もあってよかったんじゃないかと思います。トーナメントは審査の際どい僅差なバトルが多かったです。クルーバトルって単にベーシックが上手いとかそういう基準ではなく、クルーバトルならではの部分が重要だと思うんですね。ルーティンがしっかりしているとか、ソロ力がしっかりしている、といったクルーとしての特長をしっかり持ったところが上位に入ったと思います。優勝の「HOMEBOY」はしっかり全体をコントロールできていてパフォーマンス性も高かったですね。対照的に「W☆UNITY」は自分達のできるソロ力とルーティン力をブレずに100%出しきっていたと思います。「W.LockinCrew」は決勝では少しチームワークにズレが見えて、そこから上手くリカバリーできてたら結果はわからなかったかもしれないですね。「Lump of the Bond」も良かったですね。「Lump of the Bond」vs「W☆UNITY」、「W☆UNITY」vs「HOMEBOY」のバトルが印象的でした。

NOBBY
予選はちょっとクルーバトルに慣れていないのか、駆け引きに乏しかったり、ルーティンを出すキッカケの合図なんかもモタついたりしていたのが目立ちましたね。トーナメントからはレベルもグンと上がりました。自分達の色や遊心を持ったクルーが勝ち上がっていったと思います。特に、「HOMEBOY」「W.LockinCrew」の2組は技術以外の面における「遊び心」や自分でも抑えきれないほどのエナジーが出ていましたね。決勝は僅差でした。自分は僅差だった場合、身内には上げない方なので、こうなりましたが、ホントに「いい勝負」をしていたと思います。優勝準優勝のチームとは自分も同世代で、昔からよく知ってて、ぶっちゃけヤンチャなんですが、そういうヤンチャな部分が双方ともに光っていたバトルだったと思います。他に印象的だったのは「W☆UNITY」がしっかりルーティンでみんなのキャラを活かした出し方をしていた事と、「BABYFACE+FunkMong」も勢いを感じましたね。あと一つ殻を破れれば一気に良くなると思います。「Dog-eat-Dog+Shota」は安定のダンス力があり、かっこ良かったです。